2020年08月26日カテゴリ:Webサイト運用

Webサイトを閉じることになったWeb担当者が読む記事(4/5)

鵜の真似をする烏

トラフィックの救済をするためには、少なくとも当分の間、既存のトラフィックが到着するURLを維持する必要があります。既存のトラフィックのうち、Googleなどの検索エンジン経由で到達するものについては、301転送を掛けることにより、比較的短時間で新規URLへ移行させることが可能です。検索エンジン側でリンク先を変更してくれるから、既存URLを長期間維持しなくとも大丈夫です。

一方で、他のサイトからの流入やブックマークからの流入などの場合、新規URLへ書き換えてくれることはほぼ期待できません。すなわち、既存URLを長期間維持できるようにしておく必要があります。

サイトを閉じるというとサーバの解約とか、とにかく閉める方向にしか注意が向かないものですが、実はトラフィックを救済する関係上、

「既存URLを維持し、転送するという機能を新設する必要がある」

のです。この転送サーバを新規に用意するというのは結構忘れがちですからご注意ください。

鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん

転送用、特に301転送用のWebサイトは、そこまで大きな資源を必要とはしません。何しろ返すのは転送先のURLとかなのでたかだか数百バイト程度。しかも301なので、あるブラウザは理論的にはたかだか1回しかアクセスして来ません。このため、トラフィックは順調に少なくなっていくはずです。

というわけで、転送用のサーバはどこかにまとめてバーチャルホストで運用するのがおすすめです。ごくしょぼいサーバでも十分ですし、転送専用なら数十サイトを一つのサーバに押し込んでも大丈夫です。手近に使えるサーバがないなら、今後のために一台用意するのも良いのではないでしょうか。

サイトを閉じるのにサーバが増えるとなると、ゴミ袋の包装を捨てるためにゴミ袋を使うようで、一見違和感ありますが、そこは担当者として必要性をじっくりと説明し、関係各所からの了解を得るようにしましょう。

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