フレームワークでユーザーを分類
事業戦略に自社のWebサイトを活用しようと思ったとき、具体的にどんなコンテンツを用意すれば狙った母集団を形成できるのか、頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。
ユーザーにとって的はずれなコンテンツを用意しても、継続的には利用してもらえず母集団の形成ができません。施策を用意する側にとっても期待はずれな結果となってしまうばかりです。
では、どうすれば狙った母集団を形成できるのか?
それは、自社のサービスや製品のユーザーをどうやって分類すればよいかがわかれば、自ずと採るべき施策が見えてくるものです。そんなときこそ代表的なフレームワークを元にユーザーを分類してみるのも手かもしれません。
ここでは、具体的な施策を設計する指針として「アンゾフのマトリックス」が使えることを示してみたいと思います。
「アンゾフのマトリックス」とは?
事業の成長戦略や経営戦略を考えるフレームワークとして、「アンゾフのマトリックス」はシンプルかつ強力です。具体的には、次のような表であらわされます(日本語は参考訳です)。
既存市場 PRESENT MARKETS |
新規市場 NEW MARKETS |
|
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既存製品 PRESENT PRODUCT LINE |
市場浸透 MARKET PENETRATION |
新市場開拓 MARKET DEVELOPMENT |
新製品 NEW PRODUCT LINE |
新製品開発 PRODUCT DEVELOPMENT |
多角化 DIVERSIFICATION |
(参考 : Strategies for Diversification. H. I. Ansoff – Harvard business review, 1957 )
製品は新旧2種類しかありませんし、マーケットも新旧2種類しかありません。したがって、上の表は常に必ず成り立つ、と考えて良いでしょう。
アンゾフは「経営戦略の父」と呼ばれるだけあって、解説書やWebサイトがたくさんあります。「アンゾフのマトリックス」を詳しく知りたいという方はそちらをご参照いただければ幸いです。