2019年10月28日カテゴリ:Webサイト運用

意外と難しいサイト運用の「適切な予算」を徹底解説(1/3)

ついつい後回しの金額規模

Webサイトのリニューアルを行なっている時、その予算規模に比べるとすごく小さく見えてついつい後回しにしてしまう「サイト運用の予算」

例えばサーバー費用などは、家を新築している時に「水道料金」について考えるようなもので、「それは後で」感が満載です。

でも、新築の際にお風呂の容量が増えたら、トイレが二つになったら、洗濯機が大型化したら、家族が増えたら…「水道料金」も増えるのが当然です。

金額が小さいからといって、後回しにせずリニューアル後の運用の実態をきちんとイメージして検討していきましょう。

実際のところ、本来は必要なのに検討漏れしていること、想定漏れしていることによって発生する面倒な問題も含まれています。

Webサイトを健康な状態に保つためにかかる費用

システム環境関連

Webサイトを公開するシステムとして使うWebサーバーやデータベースサーバーは、根本的にはみなさんがお使いのパソコンと同じコンピューターのハードウェアです。

近年は仮想化の技術が進歩してクラウド化が進んだために、ハードウェアの部品の故障の心配は少なくなりましたが、OSやミドルウェア、アプリケーションは日々アップデートを続けていかないと、安全性や機能を維持できません。

項目 内容
サーバー関連費 Webサーバー、DBサーバー、DNSサーバー、メールサーバーなどのハードウェアと電源・設置維持管理にかかる費用。冗長構成にする場合はそれに応じた費用が必要です。
テスト環境、開発環境 本番公開用のサーバーとは別に、追加開発やテスト公開を行うためのサーバー群。
OS、ミドルウェアアップデート作業費 ハードウェアを動かすために必要な基本ソフトと、各種機能の動作を実現するミドルウェアのアップデートに必要な作業費です。
SSL証明書 情報漏洩を防ぐために必須の証明書。
アプリケーション保守費 CMSやコンタクトフォーム、検索機能など、Webサイトに利用しているアプリケーションソフトウェアの保守費用です。セキュリティやバグ改修・機能向上などのアップデートを受けられる権利やその作業費が含まれます。
トラブルシューティング、サポート費 Webサイトのシステムに起因するトラブルに対して、問い合わせを受け付けたり、対処を行う技術者を確保しておく費用です。

コンテンツ関連

Webサイト上のコンテンツは時とともにじわじわと陳腐化が始まっています。公開後にうっかり忘れていると、後で面倒なことになったり恥ずかしい思いをします。

毎年定期的にメンテナンスが必要な内容の他に、事業の変化に伴って様々な変更を行う必要があります。

項目 内容
既存コンテンツの修正・更新費 コピーライト表示に年号を記載している場合は、その更新や会社概要の内容、電話番号が変わったり、事業の展開に応じた更新や修正が必要です。
コンテンツの状態把握 公開されているページ数、どんなページが存在していてどんな内容か、状態を把握しておく必要があります。
コンテンツの改廃検討作業費 表現として適切か、内容が正しいか、維持する価値があるか、といったことを評価して維持・改修・非公開化など改廃の検討が必要です。
コーナー変更などの対応費 製品やサービスのグルーピングが変更になったり新設する必要がある場合の対応費。
各種ライセンス費 画像の使用権などが期限付きの場合で、延長が必要であればその予算が必要です。

セキュリティ対策

システム環境のアップデートは主に「穴を塞ぐ」タイプの対策です。それ以外にも「侵入されないようにする」「改ざんされないようにする」「盗まれないようにする」ためのセキュリティ対策も必要です。

項目 内容
データの保全、バックアップ 公開サーバーが被害にあっても復旧できるように、ストレージを確保しデータをバックアップしておく必要があります。
サイバー攻撃対策 侵入検知や改ざん検知、あるいは攻撃自体をシャットアウトするためのファイアウォールなどの対策にも予算をみておかねばなりません。

そのほか

Webサイトそのもの以外に、外部の環境変化に伴って必要な変更が発生する場合があります。

項目 内容
ドメイン費用 対象サイトのものは当然として、他者に取得されないために保全しているドメインの費用も必要です。
法改正、規制対応などに伴う変更の検討 個人情報や個人データの取り扱いに関する法制・規制の変化にともなって、ユーザーからの同意取得方法や開示すべき情報の取り扱いに関する内容が変化する可能性があります。
サイト改修費 必要に応じてコンタクトフォームの仕様や、データの管理システムを変更する必要がある場合の費用です。

Getting Betterとは

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