2017年11月29日カテゴリ:Webサイトリニューアル

リニューアル企画のスコープ検討に必要な、4つの大事なポイント

リニューアル企画のスコープ検討に必要な、4つの大事なポイント

社内でコーポレートサイトのリニューアル企画を進める場合、課題の抽出と目的を定めることが何より重要です。

その一方で、現実的なプロジェクトへ落とし込むためのスコープ(対象範囲)検討も必要となります。

担当者としては規模感や対象とすべきソリューションなど大体は把握していると思います。

しかしながら前回リニューアルの積み残しや前任者からの引き継ぎ漏れなど、詳しく調べてみると知らなかったことや把握していなかったこと(でも対処しなければならない問題)が掘り起こされてくることもあります。

そこで今回は、リニューアルプロジェクトの社内企画や予算確保を前に、把握しておくべき内容についてまとめてみました。

1.ドメイン

まず最初に把握しておきたいのがドメインです。

コーポレートサイトの場合、だいたい1つのドメイン配下にコンテンツが収められていますが、どの企業でもドメインを複数所有していることと思います。

影響範囲の有無に関わらず、取得しているドメインすべてについて利用状況を把握しておくことをおすすめします。

特に会社の合併など過去にドメインを変更した経緯がある場合、使っていないと思っていたドメインにもアクセス可能なコンテンツが残っていることもあるので注意が必要です。

2.サーバ環境

ドメインの把握が済んだら、スコープとなりそうなドメインで使用しているサーバ環境の把握へと進みます。

サーバについては専門的な知識も多いので、情シス担当者やサーバ運用を担当する会社などに問い合わせて必要な情報を収集しましょう。

サーバ環境の移設(リプレイス)やアップデートが必要であればその分の予算も見込んでおく必要があります。

テストやプレビュー、ステージングといった公開サーバ以外の環境についてもスコープの検討対象です。

CMSの導入やリプレイスを伴う場合、インストール要件を満たす環境が必須の条件となります。

3.CMS

CMSの導入・リプレイスはリニューアルプロジェクトの中でも特にインパクトの大きい項目です。

特に費用についてはCMS製品の価格もオープンソースで無償のものからエンタープライズ向けで数千万円もする製品まで、価格帯に大きな幅があります。

そしてCMSはインストールすればすぐ使えるわけではなく、設計やテンプレート開発など構築にも費用(と開発期間)がかかります。

制作会社へRFI(情報提供依頼)を求めて、予算規模や実現できそうな機能、インストールの前提条件などをできるだけ詳しく把握することをおすすめします。

※RFI(情報提供依頼)について、詳しくは下記記事もご参照ください。
 RFPの作成は難しい、だからRFIから始めよう!

4.総ページ数

最後になりましたが、サイトの規模感を把握するうえではもちろんページ数も重要です。

ただ意外に思われるかもしれませんが、ページ数の大小は費用面ではそれほどインパクトを与えないケースもあります。

例えば、ニュースリリースなど特定のカテゴリやコンテンツに偏っている場合であれば1ページあたりの単価は安く抑えることもできます。
CMSを使っていれば登録されているコンテンツ(記事)やテンプレートなどのデータ移行だけで大部分の作業が済むこともあります。

むしろカテゴリの数とそれに伴うデザインバリエーションの種類、あるいは編集やリライトが必要なコンテンツがどれだけあるか、といった方が費用的には影響します。

運用を委託している制作会社に問い合わせれば、ページ数やカテゴリ数など見積もりに必要な情報を提供してもらえると思います。

ちなみによほどページ数が多くない限り、サーバーのストレージの容量面では大きな問題にはなりません。 ※トラフィック量(アクセス数)の方が重要です。

プロジェクトのリスク軽減にもつながる「棚卸し」

他にもSSLやセキュリティ、CMS以外のツールやASP、スクラッチ開発したシステムなどもありますが、上記にあげた4点を検討する中で大まかな要件や前提条件は洗い出すことができると思います。

面倒な作業ではありますが、コンテンツ・インフラなどのWebサイトに関わる資産を「棚卸し」をする中でサイトに潜んでいた問題発見に繋がることもあります。

こうした問題はリニューアルプロジェクトの隠れたリスク要因にもなります。
スコープ検討だけでなくプロジェクトのリスクマネジメントという側面でも有効に働くはずです。

Getting Betterとは

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