リニューアルでWebサイトを良くする3つの鉄板アプローチ(1/3)
Webサイトを「良くする」とは
Webサイトリニューアルの「きっかけ」にはいろいろありますが、せっかくリニューアルするからにはWebサイトを良くしたいと思っている方は多いはず。
でも、漫然と提案を依頼したり、リニューアルすること自体が目的化してしまうと、見た目はよくなるかもしれませんが、利用価値そのものは向上せず(=サイトは良くならない)、残念なリニューアルになってしまいかねません。
そこで本記事では、「Webサイトを良くする」ために行うリニューアルの鉄板アプローチを3つご紹介します。
1. 「問題」ではなく「原因」にアプローチ
「問題」そのものを解決すると、改善できたように見えるものです。しかし、「原因」が根絶されない限り、別の「問題」が持ち上がるだけです。デザインが古い、CMSが使いにくい、セキュリティ上の脆弱性があるなどの「問題」よりも、それを生み出している「原因」そのものにアプローチしないかぎり、本質的な解決にはなりません。
たとえば、
- サイト全体のリンク構造やナビゲーションが分かりにくくなっている
- 特設サイトやランディングページが乱立し、統一感に欠けている
- 営業的に役に立っている実感がない
などの「問題」が見えている場合があります。これらは、Webサイトを「印刷物的なもの」として、小分けのコンテンツの寄せ集めになってしまっていたことが「原因」として考えられます。
その場合の合併症として、
- ページごとにバラバラな見た目になってる
- 古いコンテンツが放置されている
- 情報掲載に時間がかかり、タイムリーに発信できない
- スマホ対応したらスクロールの嵐
といった「問題」や、
- お問い合わせフォームの脆弱性対策がなされていない
- URLを直に叩くと余計なファイルが見え、Basic認証などの保護もされていない
- そもそも社名と関連性を予測できないホスト名になってる
などの致命的な「問題」が発生しているケースもあります。
せっかくのリニューアルなので、「問題」を生み出している「原因」を探し出し、二度と再燃しないよう、リニューアルプロジェクトを設計しましょう。
よく社内検討の段階で、上司や他部署を説得に苦労されている話を聞きますが、何が「原因」となっているかを炙り出すアプローチがキチンとできていると、すんなり合意がとれるものです。
こちらの記事(一目瞭然!上司も納得するWebサイトリニューアルの目的)に詳しく書いてありますが、なぜその予算が必要なのか、実行することにより本当に「問題」を解決できるのかを合理的に説明できないと、十分な予算の確保は難しいでしょう。
間違っても「問題」を埋め戻してお茶を濁さないように。