WebサイトリニューアルのRFP作成は難しい、だからRFIから始めよう!(1/2)
意外と知られていないRFI
Webリニューアルのプロジェクトの成否を左右するRFP(提案依頼書)。
その重要さは理解できるものの、いざ作成を進めようとすると幾つもの困難が待ち構えています。
そして苦労して作成したRFPをもって実施したコンペ提案も、どことなく的が外れていたりパッとしないものばかり…
RFPに記載されているリニューアルの目的に対して妥当な予算やスケジュールでなかったり、あるいは目的そのものがはっきりしていなかったりと理由は様々ですが、そうならないためにぜひ試していただきたい手続きがあります。
それが今回ご紹介する「RFI(情報提供依頼)」です。
自前でRFPを作成するのは難しい
情報システムの世界で広く使われてきたRFP。
口約束やあいまいな要件での発注が原因で起きるさまざまなトラブルを防ぐ目的で作成されるドキュメントで、Webの世界でも一般化しつつあります。
そうはいってもWebサイトをリニューアルする機会もそう頻繁に訪れるわけではありませんし、異動や転職などもありリニューアルプロジェクトを複数回経験する担当者もそれほど多くはないでしょう。
経験やノウハウを蓄積する機会がそもそも少ないRFPを自前で作成することは困難を極めます。
RFPに特に決まった書式はありません(これも難しさの一つです)が、Webサイトで検索すれば書き方や必要な項目はある程度把握することはできます。
雛形やテンプレートといった資料もダウンロード可能です。
※弊社でも「オリエンシート(RFP)のテンプレート」をご用意しています。
あとは項目を埋めていくだけなのですが、いざ始めてみると必要なデータを埋めていくだけでも大変骨の折れる作業です。
リニューアルの背景として必要な各種調査資料をはじめ、サーバをはじめとしたインフラに関わる情報から対象となるWebサイトのファイル数やアクセス数といった定量的なデータまで幅広く収集しなければなりません。
収集した資料やデータを元にプロジェクトの対象範囲(スコープ)を決めることもRFP作成においては不可欠です。
こうした情報を正しく把握し網羅的にまとめるには経験やノウハウだけでなく、Webやプロジェクトマネジメントに関する専門的な知識もある程度必要となります。