先達はあらまほしき事なり:企業のWebサイトリニューアルに必要なもの(1/3)
「Webサイトリニューアル」というタスク
「Webのサイトリニューアルすることになったから。担当、よろしく」と言われたとしましょう。御社にとって、「Webサイトリニューアル」というタスクは果たしてどういう性格のものなのでしょうか?
自分ひとりで抱えない
もしかして、「担当よろしく」という言葉の中に、「お前一人で切り盛りしてなんとかしろ」というニュアンスを感じ取って、萎縮してはいませんか?もし日常的な「業務」じゃないのにそう受け取っているのであれば、一刻も早く認識を改めましょう。
とにかく、「Webサイトリニューアルのプロジェクトマネジメント」に十分な経験のあるパートナーを見つけて、まずは具体的にプロジェクトを進められる体制を作ることを考えましょう。「担当よろしく」という言葉の意味は、そういうものです。
判断するフローチャートを作ってみましたので、まずはそちらで確認してください。
どうでしょうか。おそらく大部分の方にとって、Webサイトリニューアルは「プロジェクト」に分類されたのではないかと思います。
なので、誰かが「え、なんで社外に頼むの?」とか言ってきたら「だってウチ、Webに関しては素人ですもん」と言えばすみます。
日常的な「業務」と非日常の「プロジェクト」は違う
「業務」であるなら、どこにどういう落とし穴があって、その落とし穴に落ちた時、対処方法として何通りかがあり、それぞれメリット・デメリットがどうなってる、といった具合のノウハウがびっしり積み上がっていることでしょう。見積もりにしても数%以内の誤差で出せるでしょうし、よほどの突発的な大事故でも発生しない限り、完成時期の読みが外れることもないでしょう。
一方で、「プロジェクト」になってしまうのは、これらのノウハウを組織として保有していない状態です。勘所がわからないので、そのままでは成功するか失敗するか、実は誰にもわかりません。正直に言えば、どちらが前なのか上なのかさえわからないはずです。素人ならではの動物的勘があるかもしれませんが、それが正しいかどうかすら判断できないでしょう。これは大変危険な状態であると言えます。