2020年08月26日カテゴリ:Webサイト運用

Webサイトを閉じることになったWeb担当者が読む記事(5/5)

鷹は飢えても穂を摘まず

実はもう一つ重大な問題が残っています。それは過去に取得してしまった情報の処遇です。

閉じようとしているサイトのプライバシーポリシーはどうなっているでしょうか。おそらくは会社など、サイトを運用する組織の個人情報保護方針に沿った形になっているとは思いますが、もしかしたらサイト独自の形になっているかもしれません。取得した個人情報等がサイトの閉鎖によって使えなくなる、もしくは保持できなくなるポリシーだったかどうか、閉鎖前にきちんと確認しておく必要があります。使用目的がサイトの運用を軸に並べてあった場合は使用不能でしょう。一方で関連会社も含めて共同利用のオプトインをしていた場合、継続して保持・使用することができるかもしれません。

とはいえ、サイトを閉鎖してから数年経つと、そもそもサイトを運用していたという事実自体、誰も知らない状態になることがあります。そのような状況で、閉じたサイトで取得した情報が残っているかどうかの確認要求が発生してきちんと処理できるでしょうか。処理できるようなしくみが必要ですが、そのあたりは個人情報保護関係者と十分協議しておいた方が良いでしょう。

鶴は千年、亀は万年

Webサイトを閉めるという手順は、以上のように実は時間をかけて、丁寧に進行しなければいけない、割と高価なプロセスなのです。ヴィクトルが持参したカバンから取り出した薬品を使うように、こつこつと丁寧に手順を進めていきましょう。

自らの責任を全うしたいWeb担当者におかれましては、きちんとソフトランディングできるように、関係各所との円滑な調整をぜひともお願いしたいと思います。

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