「公式Webサイト」であることを証明する方法について(1/3)
「公式Webサイト」とは?
「○○公式サイト」
と掲載しているサイトをよくみかけますが、インターネットのユーザーにとって何をもってそのサイトが本当に公式であることを証明できるのでしょうか?
どれだけサイト運営者が「公式です!」と声高に謳っていても、第3者であるユーザーに対して公式であることを証明する材料になるとは限りません。
「ドメインは会社のIT部門できちんと管理してるから大丈夫!」
「Pマークのバナーも掲示してるから大丈夫!」
実はいずれも、インターネットの世界では証明する力があるとは言えないのです。
ドメインの情報
「ドメイン登録者が誰かわかれば証明できるでしょ?」
確かにドメイン登録者=そのWebサイトの運営者である可能性が高いので、ドメイン登録者がわかればそのWebサイトが公式であることの証明になりそうな気がします。
ちなみにドメイン登録者(「whois情報」といいます)についてはWebで簡単に調べることができます。
早速、弊社のwhois情報を調べてみましたが、残念ながら掲載されていたのは団体名まで。
住所(本店所在地)などの詳しい情報まではわかりません。
図1:whois情報検索結果画面(JPRSドメイン名登録情報検索サービスより)[2018年5月30日現在]
ご存知の方も多いかもしれませんが、住所が異なる等の条件はありますが、同じ社名の会社を設立することは可能です。
同じ社名で違う会社、という例はいくらでもあります。
また、「.co.jp」は法人のみが使用できるドメインですが、法人でなくても取得できる「.jp」や「.com」あるいは「.biz」等のドメインの場合、登録者情報そのものを詐称することも可能で悪用されるケースもあります。
ということで、ドメイン登録者の情報だけでは公式であることの証明にならないばかりか、混同を避ける役割も果たせません。
※ドメインについてさらに詳しく知りたい方は文末の参考記事もご参照ください。
それならば、取得している資格や認定を受けていることなど掲載するという手も考えられます。例えばプライバシーマークなどの外部からの認証はどうでしょう?