O垣：F山さん、なにをブツブツ言ってるんですか？

F山：う～ん、ちょっと聞きたいんだけど「上流工程」ってわかるか？

S木：そうめんですよね？

O垣：ああ、流しそうめん。

S木：上流のほうがおいしく食べられそう。

F山：ちがうよ！

O垣：下流のほうがおいしいんですか？

F山：ちがうよ！全然違う！！この話、もうやめよう。

S木：またまた〜、そんなこと言って。冗談ですよ。わかってますよ。

O垣：僕はほんとうにわからないです。

F山：定義を言ってみろ。

S木：そんなにガッツリは分からないですけど、いわゆる「企画からやる」ってことですよね？

F山：う、うん。まぁ、そうだが。

O垣：ああ、なんか会議ばっかりやってるアレですか？

F山：そうなんだ。実態は会議ばっかりだけど、つらいけど、やりがいがあるんだよ。

S木：やりがい……というか、大変なんですよね……？

O垣：で、それがどうかしたんですか？

F山：部長がな、また『上流工程を本気で取り組みたいと思っている、ガッツのあるビジネスパーソンの応募を集めてホシイの』と、のたまっておるのだ。

S木：はぁ～、大変ですね……。じゃ！

O垣：？どういうこと？

S木：そうめん食いに行かなきゃ。

F山：は？それだ！やっぱり流しそうめんだ。

O垣＆S木：？？？？

F山：いいか、なんで上流工程が必要かというと、クライアントと直取引だからだ。

S木：はい。

F山：この直取引に魅力を感じるWeb業界の人間は、ビジネスに関心があるはず！

O垣：ほー、そうですかね。

F山：つまり、流しそうめんで下流にいて、上流でめんをすくわれてしまうつらい経験を積み重ねているに違いない。

S木：そういわれてみればそうかも。

F山：みえてきたぞ……ユーザーのプロファイルが……。

O垣：ああ、会議でこんなことばっかりやってるんでしょうね……。

F山：よし！みんなでユーザーペルソナのプロファイリングをやってみよう。

S木：あー、捕まった！

O垣：いいですよ、やりましょう！

 
 
（そして、2時間が経過）
 
 

F山：これだ！俺たちがターゲットとすべきユーザーのペルソナは……。

S木：……。

O垣：……。

F山：年齢は、20代から30代もしくは40代かそれ以上。
性別は、男性か女性もしくは新しいジャンル。
肉や魚も好きだけど炭水化物と油っぽいものも好きなタイプ。
そして、Webが好き！

O垣：どんな人か分からないです。「Webが好き」しか。

S木：僕らの2時間を返してください！

O垣：おなかすきましたね。

S木：そうね。もう、そうめんでは納得がいかない。

F山：ごめんな。食べに行こう。肉いくか……。