2018年10月29日Webサイトリニューアル

「決め方」の決め方

「決め方」の決め方

Webサイトのプロジェクトに限らず、物事を進めていくためには、「よし、これで行きましょう」という「合意」が重要です。

合意がなかったり、合意ができたつもりでできてなかった状態でプロジェクトを進めていくと、今更どうにもならない地点で「ちょっとまて、これじゃダメじゃないか!誰がこんなこと決めた?」とか言われたり、「いや、そんなこと俺は聞いてないよ、まだ変更可能なんだよね?」とか言われて、窮地に陥ることがあります。

これを避けるためには、何はさておき「合意の仕方」について合意をとっておく必要があるわけです。
そして、その「合意の仕方の合意」を一番最初にやっておかないと、プロジェクトを進めているつもりが、砂上の楼閣を積み上げているだけになってしまいます。

合意形成・2つの問題

合意を取るためには、2つの問題を解決しなければなりません。

まず最初に、合意を取る対象である、「案の出し方」をどうするのか。
そして出された案のアリ/なしを「誰が決めるのか」、です。

これら2つの問題について、全員が納得して「合意した合意の仕方に従う」ことに合意できるなら、以降合意の有無で巻き戻ることはいでしょう。
それがどれだけありがたいか、皆さん骨身にしみておわかりかと思います。

身近な方々との間では、「おーい」「お茶?」といった具合でこのあたりが決まってて、問題の存在すら気づかないかもしれません。しかし、様々なメンバーが参加するプロジェクトの場合、部署ごとや会社ごとの「決め方カルチャー」の違いもあるため、たとえ回りくどいように見えたとしても、最初にきちんと話をして、決めておくべきです。

具体的に見ていきましょう。

「案の出し方」は二種類

案の出し方について、実は

  • 「疑問を提出する」
  • 「決議案を出す」

という二種類しかありません。

「疑問を提出する」場合

問題となる点の指摘のみ行い、それを考慮すべきなのか、考慮するとしてどう解決するかの議論を皆に委ねる形です。大抵の場合、こちらの形で案が出てくるほうが多いのではないでしょうか。

メリットとしては案を出しやすいこと、検討に頭数が割けるため良い解決策に結びつきやすいこと、派生した問題を多角的に議論しやすいことなどがあげられます。
一方、デメリットとしてはあまりにも簡単に案が出やすく、またタイミングによってその素朴なギモンが致命傷である場合も多いため、「わかってて目をつぶる」場面が多くなりがちです。
また、案は出るけど解決策が出てこない場合、どうにもならない状態に陥るかもしれません。

「決議案を出す」場合

問題点の指摘と解決策の提案を一緒になって出すものです。あとはやるかやらないかだけ議論すれば良いということになります。
メリットは議論の効率が断然良いこと、あらかじめ網羅的に考慮がなされているので、検討しやすいことがあります。
他方、デメリットとしては提案するプロセスが大変なので、活発な議論になりずらいところがあります。結果として表層を撫でるだけで終わってしまい、致命傷が放置される場合が多いでしょう。

どちらも一長一短ではありますが、迷うぐらいなら「疑問を提出する」仕組みにすることをおすすめします。

「誰が決めるのか」のタイプ分け

さて、提案と討論のプロセスは決まったら、あとは誰がどうやって決めるかです。こちらについては、何種類かが考えられます。

陶片追放タイプ

陶片追放タイプ
議題ごと、全メンバーによる投票を行い、多数決原理による結果に全員が従う形です。
メンバー全員の共通知識が土台となるため、リスク回避のバイアスがかかりやすく、思わぬ結果になることは少ないのではないでしょうか。予想外の結果なら逆に驚くわけですが。問題は付和雷同が起こりやすいことです。

元老院タイプ

二人以上のコアメンバーがアリ/なしを決定し、他のメンバーはその決定に従う形です。
得意な分野が重ならないコアメンバーが複数いる場合、この決め方が望ましいでしょう。その場合、人数を奇数にしておくことをおすすめします。偶数の場合、激論の末空中分解したりするので、いざという時に「数の論理」で仕切れるようにしておくと、決めやすくなります。

議会タイプ

元老院タイプの亜種ですが、コアメンバーがアリ/ナシについて説明可能な決定を行う努力をしますが、あらかじめ決めておいた時間を越えそうな場合、多数決で決める形です。
元老院タイプだと果てしなく時間がかかる場合があるのですが、議会タイプなら時間の上限を見積もりやすくなります。一方で、手を抜くと全部多数決でほいほい決めてくことになり、いい加減になりがちです。このあたりはコアメンバーが自分たち自身をどれだけ律することができるかがカギになるでしょう。

大統領タイプ

誰か一人が決定を行い、他のメンバーはその決定に従う形です。
経験豊富なスタッフがいる場合、この決め方が望ましいでしょう。一方、不見識な大統領にまかせるとどうなるかといえば、おや?誰か来たようだ。扉が

マッドマックスタイプ

マッドマックスタイプ
メンバー全員が「ヒャッハー!これはアリだぜ、ナシだぜ」と勝手に決めてく、分散決定システムです。
メンバーがごく少なく、担当領域が一切重ならない場合、これが一番効率良いでしょう。一方ある程度メンバーが増えると、統制が効かなくなって世紀末救世主伝説を希求します。

ちょびヒゲタイプ

ちょびヒゲタイプ
これが一番強烈です。大統領タイプの亜種で、決定だけでなく提案できるのもただ一人に絞ってしまうやりかたです。
メンバーが一人しかいない時、師匠&弟子的なメンバー構成、あるいはクラウドソーシングする場合に適合します。決定者以外は悩む必要がないというメリットもあります。

いかがでしょうか。メンバーのサイズや各自の担当領域、得意不得意、経験の多寡などにより、どのやり方がふさわしいかはほぼ自動的に決まってしまうのではないかと思います。

以上、決め方の決め方について、ご同意いただけますでしょうか?

 

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