ゆとり世代?それともさとり世代??〜2019年新卒生ペルソナ作りのヒント(3/4)
中学生(2009年4月〜2012年3月)
衆議院選挙で自民党が大敗し、民主党政権となった2009年。
「Twitter」をはじめとしたSNSが次々と誕生したのもこの頃。
「モバゲー」や「GREE」といったソーシャルゲームにハマる若者の増加に伴い、「コンプガチャ」に代表される課金システムが大きな問題にもなりました。
翌2010年、話題をさらったのは「AKB48」。
総選挙や握手会といったイベントの目新しさに加え、秋葉原というオタク文化の中心地から発信されたこともセンセーショナルでした。
そして翌年に控えた高校受験を前にして起きた東日本大震災。
高校進学への、将来に対して大きな影響を与えたことを言うまでもありません。
高校〜大学
さて、震災のショックも乗り越え大学生となった彼ら/彼女ら。
俗に「ゆとり」あるいは「さとり」といったキーワードで語られる世代ですが、「デジタルネイティブ」であることはWebコミュニケーションを考える上では避けて通ることはできません。
PCやスマートフォンといったデバイスの扱いに慣れていることはもちろんですが、「コミュニケーションの中心がWeb」である事の方がそれ以前の世代との違いを考える上では重要です。
最新の情報や流行を知る手段はデジタル・ネイティブに限らずWebへと移行していますが、テレビCMや新聞・雑誌を中心としたこれまでのマス広告は若年層ほど効果が薄いことが知られています。
スマホ中心の彼ら/彼女らが目にする広告の大部分はバナー広告で、テレビCMや新聞の全面広告といった広告に触れる機会が多くありません。
何より、デジタルネイティブより以前の世代では多かれ少なかれマスメディアが中心だった時代の体験(とその時代への郷愁)がありますが、生まれた頃から自宅にPCがあり中学生の頃にはSNSが普及しはじめたデジタルネイティブ世代ではマスメディアを中心としたコミュニケーションの体験が希薄です。