新卒採用コンテンツ2018〜BtoB企業の認知を高めるヒント
少し前のニュースですが、2018年卒生の就活スケジュールが今年(2017年卒)と同じになると発表されました。
来年3月のエントリー開始に向けて、いよいよ新卒採用サイトの制作にも本腰が入り始めるころかと思います。
ところで以前「BtoB企業はそもそも学生の認知度が低い」という趣旨の採用に関する記事を書きました。
どれだけ立派な新卒採用サイトを構築したところで、肝心の「お客さま」である就職希望者の目に触れる機会がなければ宝のもちぐされ。
学生の認知を高め、サイトへ誘導するための工夫が必要です。
大手就職情報サイトでも必要な「検索」対策
学生の就職活動の情報収集は「リクナビ」や「マイナビ」といった大手就職支援サイトが中心です。
希望する企業を探し、研究するためのツールとして欠かせません。
一方、企業にとってはこうしたサイトで自社を「見つけてもらうこと」が最初のステップとなりますが、学生の中で知名度が低いBtoB企業はたくさんの企業の中から見つけてもらうことはなかなか難しいもの。
なので、検索結果ページに表示されるコピーやコメントでいかに学生の気持ちを捉えるかがポイントとなります。
ユーザーの大半は、検索結果ページやインデックスページ(いわゆるカテゴリトップ)を経由してコンテンツへとたどり着きます。
ところが力を入れて制作するコンテンツ(詳細ページ)に比べ、入り口となる検索結果ページやサイト内のインデックスページなどに掲載されるコピーやコメントは軽視されがちです。
最初のステップとなる冒頭のコピーやテキストが、わかりにくかったり文字数による制限で途中で「…」となっていると非常に残念な感じがしませんか?
「神は細部に宿る」ではないですが、ユーザーをコンテンツへ誘導する重要な役割をこうしたコピーやコメントが担っているのです。
自社の特長や求める人材を具体的に表現する
ユーザー=学生は 「自分の意志で調べ物をしている」 という特徴があります。
一般的なネットサーフィンに比べ、就職活動ではよりその傾向が強まります。
なので、情緒的で抽象的な表現のコピーよりも、自社が何をしている会社か?どんな人材を募集しているか?を端的に表現した方が効果的です。
架空の精密機器メーカーのBtoB企業のコピーを2つ考えてみました。
- 確かな技術でお客さまのニーズに応えるプロフェッショナル集団!
- 私たちは「1μの世界で勝負する」会社です!
理系の学生が自分が勉強してきた知識を活かすことができる会社を探しているという視点に立てば、後者の方がわかりやすく具体的で、かつ魅力的に響きませんか?
(1μ=1ミクロン)
主に社内や顧客に向けたコミュニケーションとして作られた理念やビジョンのステートメントをそのまま採用コンテンツのコピーに流用している企業も見かけますが、表現が抽象的すぎるケースでは見直した方がよいかもしれません。
さまざまなチャネルを通じて自社サイトにランディングする学生
ここまでリクナビやマイナビを代表とした大手就職支援サイトを中心に説明してきましたが、就職情報サイトは多数あり、ざっと検索しただけでも40以上にのぼります。
業界や学部・専攻に特化したサイトやスカウティングやSNSを活用したサイトなど内容も多彩で、特定のターゲットに採用予定者を絞っているのであればこうしたサイトを活用するのも一案です。
合同セミナーや説明会、大学のキャリアセンター(就職課)といったオフラインの活動も重要です。
こうして様々なチャネルを通じて自社の名前を知った学生もいずれは社名検索などで自社サイトを訪れることとなります。
その時に適切に「おもてなし」できるように準備しておきたいものですね。