2014年09月01日カテゴリ:Webマーケティング

企業サイトのGoogleAnalytics基礎の基礎

企業サイトのGoogleAnalytics基礎の基礎

Webサイトのアクセス状況を把握するのは大切だ。

ということで、Googleアナリティクスは入れたけど、ほとんど見てない。見る時間もない。いや、正直何をみたらいいのかわからない。
そんなWeb担当者のために、数ある入門講座より、入門書より簡単に、社内への報告や、リニューアルの際のオリエンに使える最低限の使い方と、考え方を解説してみました。

これがアクセス解析を使いこなすための基礎となれば幸いです。

はじめに「知りたいことを決める」

Googleアナリティクスは、とても高機能でいろんな集計と解析ができます。

好みにもよりますが、好きな人は推理小説を読むがごとく一日中触っていても飽きません。うっかりすると、2時間や3時間はあっという間に奪われてしまいます。
忙しい担当者としてはそんな深みにハマっている暇はありません。

そこで、まず何より先に決めなければならないのは、「何を知りたいか?」ということです。

皆さんの会社ごとに様々なサイトがあるので一概には言えないでしょうが、代表的な項目は以下のようにジャンル分けされます。

  • Webサイトの一般的な指標について
    PV数、UU、訪問ごとの閲覧数、新規リピーター比率 など
  • 広報の効果測定
    リファラ、行動フロー、コンテンツランキング など
  • 販促、広告の効果
    コンバージョン、滞在時間、離脱率、直帰率、価値換算 など
  • 営業ツールとしての役割
    サービスや製品ページの閲覧数、行動フローなど
  • サイト閲覧環境
    OS、ブラウザ、デバイス など
  • 何に興味をもってサイトに来たのか
    アクセスキーワード、サイト内検索ワード、離脱ページ など

今日は、これらの項目の中から、「とりあえず自社サイトの現状を把握する」ためのセットを説明します。

「とりあえず自社サイトの現状を把握する」

当サイトのアクセス状況概要(サイトの利用状況の概要を知ることができます)

期間:まずは先月1か月をみてみましょう。
※Google Analyticsは過去25カ月分のログを参照できます。

セッション数(訪問数):
※ブラウザで当該ドメインのサイトに訪れた数。何ページ見てもカウントは「1」30分以内の再訪は同一セッションとカウントする。

ユーザー数(UU数):
※ユーザーというのは、=ブラウザの数と考えてください。同じ人が、スマホとPCでそれぞれ見たらカウントは「2」です。

PV数:
 ※ページビューの数です。そのページがブラウザで表示された数をカウントします。

この3つの基本項目で、そのサイトのメディア力(=オウンドメディア)としての影響力がわかります。

ビジネスの規模によってその数字にはさまざまなレンジがありますが、コンシューマ向けのビジネスがメインでマス広告も使う企業では、PVは億の単位に達します。

アクセス解析を始めると、ついつい数字だけにとらわれてしまいますが、Webサイトはその目的に則した役割を果たしているかどうかが一番大事なので、PV数が少ないからといって、この数字の多い少ないに一喜一憂する必要はありません。

新規ユーザー/リピーター:
次に注目したいのが、ユーザーの「新規/リピーター率」です。
ユーザー数(ユニークユーザー数)に、リピーター率を掛け合わせると、このサイトのリピーターの人数がわかります。
逆に、新規ユーザー率を掛けると、ひと月当たりの新規ユーザーへの「リーチ」した数がわかります。
プレスリリースを発信したタイミングや、営業活動が盛んだった月には新規率が上がる可能性があります。

サイト内のコンテンツ

コンテンツの閲覧状況を知ることで、広報の効果が出ているのか推定できます。

行動⇒サイトコンテンツ

サイト内のコンテンツのうち、よく閲覧されているページのランキングです。

  • すべてのページ (上位10ページ)
  • ディレクトリ別(上位5ディレクトリ)

一方、ユーザーが最後に閲覧した離脱ページのランキングは、ユーザーが満足したor関心を失ったコンテンツがわかります。

  • 離脱ページ(上位10ページ)

特定のディレクトリ「/**」

たとえば、サービス紹介のディレクトリ「/service」だけで絞り込みをすると、コンテンツ別(サービス別)にコンテンツの人気度の差を調べることができます。

  • ランディングページと直帰率
    入り口となったランディングページのランキングのうち、直帰率が全体の平均値より高いページには、改善の余地がある可能性があります。併せて、ページビューの占める割合が高いものから順に、改善策を検討していく必要があります。

参照元

サイトに流入してきたリンク元を調べることで、広報や広告の効果を推定することができます。

参照元ランキング

  • チャネル
    ⇒サイトに流入してきた経路の種別(検索エンジンや広告、リンク元ページがあるケースなど)がわかります。
  • 参照元サイト
    ⇒リンク元となっているサイトがわかります。

キーワード

  • 自然検索(オーガニック検索)の検索キーワード

最近はGoogle Analyticsだけでは検索キーワードが判別できない(not prvided)ようになってきました※が、全体的な傾向はnot providedを除いてみれば概ね把握することができます。

B2C企業の場合であれば商品名やブランド、サービス名がどれくらいアクセスを生んでいるか、B2B企業の場合であればほとんどが社名関連のキーワードになるので、第二検索ワードに注目すると、ユーザーが何を求めてサイトに訪れているか推測できる可能性があります。

サイト閲覧環境

  • デバイス
    ⇒スマートフォンやタブレット端末の普及に伴って、サイトもマルチデバイス対応する必要があるか?
    ユーザーのサイト閲覧環境を見ると、その必要性が簡単に分かります。
    比率として何%をスマホが占めたら対応するべきか?という尺度はありませんが、対応にはそれなりの準備期間が必要になるので、比率はどんどん増えて行く可能性がある(2014年現在)と考える方がよいでしょう。
  • ブラウザとOS
    ⇒ブラウザのシェアはサポートすべき範囲を決める手がかりになります。また、サイト上の演出として使える技法の制約条件にもなるので、この情報は制作会社に開示してあげるとよいでしょう。

以上が、Google Analyticsを使ってコーポレートサイトやオウンドメディアの「とりあえず現状を把握」するための主な項目です。

いかがでしょう。これらが分かってくると、自社のサイトがユーザーたちの間で「どんな風に見られているか?」少しはイメージできるのではないでしょうか?

実際に触ってみて、どう解釈したらよいのかわからない数字が出てきたら、お気軽にお問合わせください。

Getting Betterとは

企業の忙しいWeb担当者の方のために、コーポレートサイトやオウンドメディアの運営に欠かせない情報やトレンド・ノウハウを解説するブログです。

日々のサイト運営のご参考になれば幸いです。

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