2017年07月26日カテゴリ:Webマーケティング

2017年度新入社員の「ホンネ」から探る採用コンテンツのアイデア〜その1:インタビュー編

2017年度新入社員の「ホンネ」から探る採用コンテンツのアイデア〜その1:インタビュー編

採用コンテンツといえば、オープニングムービーや視覚効果を取り入れたトップページ、それから社長メッセージやルックスの良い社員のインタビュー…

といった構成が定番ですが、果たして本当にユーザーの役に立っているのでしょうか?

就職活動のリアルに迫るべく、今年入社した弊社の新入社員2名にインタビューしました。

昨年の今頃は就職活動の真っただ中、何を考え行動していたのか?
Webサイトの使われ方にも意外な発見がありました。

【プロフィール】
Hさん(女性)
出身地:大阪府
学部:総合情報学部
志望業種・職種:映像制作・広告代理店・出版

Fさん(女性)
出身地:東京都
学部:芸術学部
志望業種・職種:映像制作(特にゲーム関連)

そういえば、大学の就職セミナーは「強制参加」でした

ーー就職活動を始めたのはいつ頃からですか?

Hさん:早い人は大学2年生の夏からインターン。3年の夏はほとんどみんなインターンに参加していました。私は勉強だけとりあえずしておこうと思って秋ぐらいからSPIの勉強だけしていました。それ以外は学校のセミナー行っていたぐらいで特別なことはしていませんでした。
Fさん:私もインターンには全然参加していなくて、3月1日に一斉に皆がやり始めるようなことをやりはじめました。1月とか2月に大学の就職課から全体向けのセミナーや案内があって、そこに就職情報サイトの人が来て、就職サイトはこういう風に使えますとか、就職はこんな段階を踏みますって説明しに来てくれました。

ーー大学のセミナーは自由参加でしたか?

Fさん:いえ、強制参加でした。ゼミの先生にも出なさいと促されたり。
Hさん:就職活動の段階ごとに何回かに分けてセミナーがあって。面接編とか、エントリーシート(以下ES)編とか、テスト編とか。

ーー会社はwebで探すことの方が多いですか?

Hさん:合同説明会へ行ったこともあるんですけど、すごい大変なので、インターネットで探しました。説明会は、実際に話を聞けるのはとても助かるんですけれども…
Fさん:人が多いところに行くと結構大変です。聞きたいこと聞けなかったり。
Hさん:人気のある企業とかは人が並びすぎてて聞けなかったり、結局諦めてしまうみたいな。

就職情報サイトのエントリーボタンはブックマーク代わり?

ーー最終的に何社ぐらいエントリーしましたか?

Hさん:エントリーボタンを押した(プレエントリー)ってことですか?
Fさん:プレエントリーだとブックマークとかに近い感じでどんどんエントリーボタンを押して行きます。それだけだと50社とか。実際ESを書いたり面接に行ったりしたのは30社ぐらい。
Hさん:私もそれぐらいです。20〜30社とか。多い子は100社くらいエントリーしてたけど、実際受けるのはどれぐらいなんだろう?
Fさん:スケジュール的に無理が出てくると思うので、必然的に半分ぐらいになっちゃうと思います。

ーー就職情報サイトは複数使っていましたか?

Hさん:メインはマイナビでしたがリクナビやクリ博も使っていました。でもリクナビはちょっと…
Hさん・Fさん:(顔を見合わせて)見づらいよね。

ーーへぇ〜、そうなんですね。

Fさん :マイナビはタグで検索できたりして見やすいんですけど、リクナビは検索が使いにくかったりエントリーするときに再ログインしなければならなかったりと…
Hさん:でもマイナビも企業のホームページには飛べないのは不便でした。
Fさん :URLを掲載している企業はコピペで飛べるのでありがたかったです。

新卒採用サイトよりも企業のサイト

ーー就職情報サイト以外に、例えば企業の新卒採用サイトなどは見ましたか?

Hさん:ESを書くとなるといろんなことを知りたいので、そんな時は企業のホームページで調べました。
Fさん:実績をいっぱい見たいなと思うとやはりホームページを見たい。実績とか製品案内を見たくて企業のホームページにアクセスしました。

ーー企業のサイトを見ないとESは書けないものでしょうか?

Hさん:たぶん書ける気はするんですけど、企業さんが「見てるのが当たり前」という風に思っているのかなと思っていました。
Fさん:コピペにならないように調べて書かなければと思って。「とりあえず感」は出したくないなっていうのもあって。

ーーということは新卒採用サイトではなく会社のサイトを見たんですか?

Fさん:そうですね、実績をポチポチ見ていた時間が一番多かったです。PCで見てました。
Hさん:私も普通に会社名で検索して会社のサイトにたどり着きました。

ーー新卒採用サイトはあまり見なかった?

Hさん:インタビューとかは読みました。
Fさん:あんまり覚えてない…(笑)

ーー面接前に社長メッセージを確かめたり?

Fさん:社長の名前と顔は確認しました。この顔をみたら笑顔!(笑)
Hさん:あとは企業理念も。セミナーでも見なさいってめっちゃ言われたし。

スマホで企業探し、PCでじっくり検討

ーーところでPCは使いましたか?スマホに対応してないサイトもたまにありますよね。

Hさん:ありますね!見づらくて見づらくて!(笑)拡大して、あれ?ここ違う、みたいな。
Fさん:募集要項を確認する時とかは外でスマホで見てたんですけど、私はとりあえずエントリーしたものを家でゆっくりパソコンで見るっていうことが多かったです。
Hさん:私もパソコンは使ってました。

ーースマホであんまり文字を読む気にならない?

Hさん:そうですね。面接前とかに見直したい時はスマホでした。

ーー気になったサイトや印象に残っているサイトはありますか。

Hさん:作品とか実績が印象的だった会社は覚えています。
Fさん:あとはレイアウトがおしゃれだったり。でも制作系の会社や広告代理店も多かったんですけど、FLASHムービーとか、スクロールが長いのとか、ちょっと見るのテンション下がるんですよ。「早く本題に入って!」「いま急いでるんで。」みたいな(笑)

ーーわかります(笑)

Hさん:あーっ、めっちゃあります!「スキップスキップ!」みたいな(笑)
Fさん:(募集要項とか探しているコンテンツが)パっとわかるのは、結構嬉しいです。

ーー口コミサイトなどを見ることもありましたか?

Hさん:「みん就」見てました!
Fさん:「みん就」はあんまり見てなかったんですけど、学校の掲示板とか。2ちゃんねるではないです。あと、Twitterとか見てました。企業名出してがっつり呟いちゃってる人とか。
Hさん:それヤバっ!そんな人はいませんでした(笑)
Fさん:Twitterはいいこと書かないですよね。
Hさん:みん就は良いことも悪いことも書いてありましたよ。

ーーなるほど、ありがとうございました。

インタビューを終えて

いかがでしたでしょうか?

映像・グラフィック制作というマイナーな業種ではありますが、イマドキの就職活動の一側面をうかがい知ることができるのではないかと思います。

後編ではインタビューの内容から、採用コンテンツ作りに参考になりそうなポイントについて考察します。

後編(考察編)はこちら→

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