「サチコ」って何?Googleウェブマスターツール改め、Google Search Consoleを使う理由(その2)(1/2)
サイト訪問につながった検索キーワード
アクセス解析ツールのGoogle Analytics上でGoogleでのオーガニック検索トラフィックが(not provide)となって久しいですが、実は昨年、旧ウェブマスターツールで「検索クエリ」として分析できる機能が一部のユーザーに向けて試験的に公開されていました。
そして今年、「Google Search Console」と名称が変わるのと前後して、その機能がすべてのユーザーに公開されました。
ユーザーの検索パターンを分析する「検索アナリティクス」
Googleで検索されたクエリ(幾つかのキーワードの組み合わせによって生成される検索文字列)を元に、Search Consoleに登録されているサイトとの関連性を分析できるツールが「検索アナリティクス」です。
上のグラフの通り、サイトへの流入(クリックされた)数はもちろんのこと、そのクエリで検索(表示)された回数や掲載順位など、Google Analyticsでは解析できなかったサイト外部のデータ、つまりはアクセスする一歩手前のユーザーの動向も参照できるようになっています。
サイト(ページ)をお店に例えるなら、看板だけ見て素通りしていったユーザーがどの程度いたか、ということがわかってしまうのです。
フィルタリング機能も充実していて、さまざまな条件で分析ができる強力なツールへと進化を遂げています。
Google Analyticsをはじめとしたアクセス解析ツールはサイト運営に欠かせないものとして広く一般化していますが、サイト外のデータについてはリファラーやソーシャル情報など、ごく限られたデータしか取得することができません。
一方、Search Consoleは検索トラフィック=サイト外のトラフィックを分析するツールですので、アクセス解析ツールではできなかったサイト外の状況を把握することが主目的となります。
このようにざっくりと「サイトの内側=アクセス解析ツール/サイトの外側=Google Search Console」としてそれぞれ補完する関係ととらえると、ツールの位置付けも理解しやすくなると思います。