縦割り組織に横串を通すGoogle アナリティクスの上手な使い方(3/3)
さらにユーザー像を浮き彫りにする2つのメニュー
ユーザー像をさらに深掘りしたい時は、2つの方法がおすすめです。
検索エンジンからたどり着いたユーザーがどんなキーワードで調べてたどり着いたのか?を知るには「集客>Search Console>検索クエリ」を調べてみましょう。
そのユーザーとの「接点」をつくるきっかけになった「キーワード」は、それを調べる動機や情報のニーズを推理する重要な手がかりになります。
ちなみに、Google Search ConsoleをGoogle アナリティクスに連携していない場合は、Google Search Consoleから直接調べることができます。
そしてもう一つが、「ユーザーエクスプローラー」のメニューです。これはWebサイトを訪問したユーザーがどんなページを辿っていったか、という履歴を分析できるメニューです。(この情報だけで個人は特定できません)
「行動」の「行動フロー」でも全体的な傾向は掴めますが、リアルな「ユーザー像」をイメージする上ではユーザーエクスプローラーで個々の足跡をたどる方が有効です。(行動フローは離脱ポイントやボトルネックを見つけるときには有効です)
ユーザーエクスプローラーについてはこちらの記事もご参照ください。
縦割り組織に横串を通す
Google アナリティクスのデータを分析し活用・共有すると、これまで会社のWebサイトを、カタログとかチラシのように認識していた人たちも、Webサイトの向こう側にいるユーザーを意識できるようになります。
Webサイトはあくまでもコミュニケーションのツールにすぎません。ユーザーの利用状況を分析することで、はじめて価値が生まれてきます。相手が何を求めているかを知り、それに応じたものを提供し、受け取ってもらえたことがわかると、ツールとしての有効性も見えてくるでしょう。
ぜひGoogle アナリティクスの情報を上手に使って、Webサイトを訪れるユーザーのイメージを共有できるようにしましょう。部署を超えてユーザーのイメージの共有が進めば、そのユーザーに響くメッセージや伝えるべきテーマについて具体的な議論ができるようになり、縦割りの組織にも横串を通す一役を担えるようになるでしょう。