メンテナンスを怠るとどうなるか
Webサイトを「印刷物」のように捉えていると、メンテナンスが必要という認識が少ないかもしれません。実際に10年前はメンテナンスしないWebサイト(つまり、あまり使っていない)はたくさんありました。
しかし、次のリニューアルまでの数年間の間に「使っていない」状態では多くの機会損失と、ブランドの毀損を招きかねない時代となってきました。
- 古いコンテンツが公開されたまま
- フォームがエラーで送信できない
- SSL証明書の期限切れ
- リンク間違いやリンク切れがある
- ナビゲーションがわかりにくい
このようなWebサイトを公開している会社を、ユーザーは信用できるでしょうか?
既存の得意先で内部の人とも気心がしれているなら「御社のサイト、ちょっとダサいよね」ぐらいの話で終わるかもしれませんが、潜在顧客や新規の取引先がその会社によせる期待値は高くはなりません。
こうした問題は、本来はリニューアルではなく「運用」で解決していくべき課題なのです。
Webサイトを発展させていくための費用
ここまでは主にWebサイトを維持するために必要な費用についての話でしたが、Webサイトを活用して発展させていくためには、それとは別の運用費が必要になります。
効果測定・パフォーマンス評価・改善点の洗い出し
Webサイトの利用実態を把握し、コンテンツごとに目的に対する貢献度を評価、期待するユーザー行動に対してボトルネックがあるなら、その問題を抽出して原因を分析、対策を検討していく必要があります。
具体的な手法としては、アクセスログ解析、エキスパートレビュー、ウォークスルー調査などの手法を使って実施していきます。
集客施策
Webサイトの内部を改善しても、検索エンジン以外からのアクセスアップはあまり期待できません。検索チャネル以外からの流入を増やしていくためには、チャネル別に対策を検討する必要があります。
検索連動キーワード広告や業界メディアへの出稿、メルマガ広告などの施策を打つ場合は、広告費と広告クリエイティブの制作費、効果測定とチューニングの運用費が必要です。
コンテンツの拡充
それぞれの目的にあったコーナーやページ、広告のランディングページなどを追加していく場合、企画・設計・ライティング・サイト制作費といったコンテンツの制作費が必要になります。
広告費と違って、サイト内に追加されたコンテンツは自社の資産になるので、うまくいくと継続的に検索チャネルからの安定的なトラフィックを確保できることもあります。