2018年12月20日カテゴリ:Webデザイン

Webデザインと「ケチャップ問題」(3/4)

Webデザインと「ケチャップ問題」

文脈をともなうユーザーのニーズ

ユーザーは個別に単体のニーズを持っているのではなく、生活の中で時間の中で「文脈」をともなってニーズを持ちます。例えば、以下のようになります。

  • 休日のランチに家族で食べるオムライスを作ろうとしているけど、冷蔵庫の在庫のケチャップでは残量が不足しそう
    →このユーザーは、「ソース類」としてケチャップを探すか?
  • 給料日前だがパスタはある、ソーセージもたまねぎもある、ピーマンはないけど嫌いだからいらない、そしてケチャップがない。
    →このユーザーは。「イタリアン」でケチャップを探すか?
  • 生野菜を食べたい。料理はしたくない。そうだ「オーロラソースだ」
    →このユーザーは、「マヨネーズ類」の近くでケチャップを探すかも?いや、ウスターソースの近くにおいていて欲しいかも。それとも「ドレッシング類」の近くか?
    • 可能性の話をたらればで考え出したらキリがありません。「文脈」は掛け算になるため、端的なニーズとはその量が桁違いで多いものなのです。

      情報設計の自由度とタクソノミー

      現実世界には物理的な限界がありますが、Webサイトは物理的な制約が無いため情報設計において棚のスペースは問題になりません。
      そのためタクソノミーは、ナビゲーション構造や、カテゴリやタグのインデックス(一覧)だけでなく、関連付けやレコメンドなど、さまざまなところで密かに活躍しています。

      「ケチャップ」には、「ソース類」と「イタリアン」だけでなく、「オムレツ」や「ホットドッグ」といった属性を持たせて、卵やソーセージと関連付けて表示させることもできるのです。

      Webサイトには、サービスや製品、記事など様々な種類の情報がありますが、それらの分類法(タクソノミー)を、ユーザーの行動要求に合わせて設計することで、求める情報にたどり着きやすいサイトを作ることができるのです。逆に言えば、情報にたどり着く経路が一つしか無いようなサイトだと、行動文脈の大部分に置いて違和感を発生させることになります。

      タクソノミーの設計とは、最終的にユーザーに提示したい情報をどういった切り口で探せるようにするかを設計するプロセスに他なりません。

Getting Betterとは

企業の忙しいWeb担当者の方のために、コーポレートサイトやオウンドメディアの運営に欠かせない情報やトレンド・ノウハウを解説するブログです。

日々のサイト運営のご参考になれば幸いです。

IMAGICA Lab.のWebサイト構築サービスについてはこちら
https://iiw.imagicalab.co.jp/web/

IMAGICA Lab.のWebサイト制作実績
https://cp.imagicalab.co.jp/works/category/web/

「株式会社IMAGICAイメージワークス」は、2018年10月1日に「株式会社IMAGICA Lab.」となりました。

トップへ