会社名とドメイン名:アイデンティティとプレゼンス〜名前の大切さ(1/3)
インターネットの世界における「名前」
インターネットの黎明期、サイトのURLと、タイトルタグなどに記入された「サイトの名前」は関係ないのが通例でした。当時は個人でサーバを持つのも難しく、共用サーバなどでホスト名やドメイン名を制御できない状況でしたから、ある意味仕方なかったとも言えます。検索エンジンはこの状況を改善するために、「サイトの名前」を「URL」に変換するサービスを提供し、現在に至っています。
サイトのURLは全世界で唯一の文字列であり、他の何とも異なることが保証されています。なので、サイトの名前で検索して見つからなくとも、サイトのURLなら確実に見つかります。名前としての威力はURLの方が数倍強いのです。
今どきURLにこだわる必要は…ある!
どうせ検索エンジン経由でしか到達しないなら、そもそもサイトのURLを表に出すことを考えなくてもいいだろう、と思うのはよくわかります。さらに一度訪問したサイトをブックマークするのなら、URLは一切表に出てこないことになります。
しかし、そういうあなたのブックマーク一覧を見てください。どれが何のサイトだったかわかりますか?その混乱を招いている原因は、名前の扱いの軽さなのです。
確かに初回訪問する際に名前がもたらす効用は殆ど無いでしょう。URLも同様です。しかし、再度訪問しようと思ったり、誰かに伝えようとした時に、名前は大きく関係してきます。URLがサイトを表しているなら、メールにペーストしたURLがどのサイトだったか、さほど苦労することなく思い出せるでしょう。これがユニークネスだけ考慮したURLだと、思い出すきっかけすらないことになります。