2018年11月29日Webデザイン

会社名とドメイン名:アイデンティティとプレゼンス〜名前の大切さ

会社名とドメイン名:アイデンティティとプレゼンス〜名前の大切さ

インターネットの世界における「名前」

インターネットの黎明期、サイトのURLと、タイトルタグなどに記入された「サイトの名前」は関係ないのが通例でした。当時は個人でサーバを持つのも難しく、共用サーバなどでホスト名やドメイン名を制御できない状況でしたから、ある意味仕方なかったとも言えます。検索エンジンはこの状況を改善するために、「サイトの名前」を「URL」に変換するサービスを提供し、現在に至っています。

サイトのURLは全世界で唯一の文字列であり、他の何とも異なることが保証されています。なので、サイトの名前で検索して見つからなくとも、サイトのURLなら確実に見つかります。名前としての威力はURLの方が数倍強いのです。

今どきURLにこだわる必要は…ある!

どうせ検索エンジン経由でしか到達しないなら、そもそもサイトのURLを表に出すことを考えなくてもいいだろう、と思うのはよくわかります。さらに一度訪問したサイトをブックマークするのなら、URLは一切表に出てこないことになります。

しかし、そういうあなたのブックマーク一覧を見てください。どれが何のサイトだったかわかりますか?その混乱を招いている原因は、名前の扱いの軽さなのです。

確かに初回訪問する際に名前がもたらす効用は殆ど無いでしょう。URLも同様です。しかし、再度訪問しょうと思ったり、誰かに伝えようとした時に、名前は大きく関係してきます。URLがサイトを表しているなら、メールにペーストしたURLがどのサイトだったか、さほど苦労することなく思い出せるでしょう。これがユニークネスだけ考慮したURLだと、思い出すきっかけすらないことになります。

名前に正式「らしさ」は重要

とある運送会社のフィッシングサイトが問題になってますが、社名や商品名とURLが一瞥して関係を想像できない場合、想像しやすいURLの方が本物として捉えられてしまう危険性があります。

例えば、アップルジャパン(Apple Japan合同会社)の正式URLは https://www.apple.com/jp/ ですが、 https://www.apple.co.jp にアクセスしても、com/jp へ転送されるように運用されています。ここでもし apple.co.jp を同社が保有してなかったらどうなるでしょうか?事情を知らないユーザーにとっては、apple.co.jp が正式などメインだと勘違いしてしまうでしょう。同社はそれを防ぐために、apple.co.jp の転送を継続しているのだと思います。

事情を知らないユーザーに取っては、それらしいドメイン名を提示されると「あ、新しいサービスが始まったのか」ぐらいに受け取って、踏んでしまうことはよくあることです。結果としてフィッシングサイトに誘導されても、そもそも本物がどれだかわからないのですから、被害を受けていることすら把握していないかもしれません。

というわけで、正式っぽい名前は大変重要ですし、ドメインの基幹名をもつTLD(Top Level Domain:ドメイン階層構造の最上位)違いのドメインは可能な限り確保しておいたほうが良いです。

でも、社名とブランド名が乖離してるんだけど?

歴史のある企業の場合、企業名・製品名・ブランド名のそれぞれがプレゼンスを持っている場合が多々あります。そのような状況で、ドメインを無理やり集約することは百害あって一利なし。無理やり統合するよりも、そもそもサイトを分散させることが得策です。

企業名については、「(企業名をアルファベット化したもの)+.co.jp」が上策です。その際、定款記載の英語名称と等しく、かつ日本語からのアルファベット化が無理ないものであるとさらに良いでしょう。英語名称との関連性はEV SSL取得時に要求されますので注意が必要です。

一方、製品名やブランド名については、製品サイトやブランドサイトを作ってしまえば問題ありません。せっかく流布しているブランド名を無理やり企業名ドメインの下に持ってくるより、有名な名前をアクセスしやすくするほうが得策です。

ユニークなブランド名なんて必要?

ユニークなブランド名をひねり出すにはかなりの努力が必要ですし、社内から湧き上がる「なにこれ?」という疑問や批判に答えていくうちに心が折れることも多々あるでしょう。そんな場合は無理せず、社名+商品ジャンル名とか、社名+一般名詞あたりにしておいたほうが便利です。

すくなくとも社名については、会社として存在できる程度にはユニークであることが保証されてるわけですから、会社名をベースにした名前は同程度のユニークさが保証されます。「なんちゃらソフト オフィス」が良い例でしょう。

ただし、会社(法人)にはいろいろな事情があり、「社名が変わる」というイベントを回避できないことがあります。
実は、会社名よりもブランド名の方がさまざまなお家事情の影響を受けずに「長生き」させることができるものです。そういう意味では、苦労をしてもブランド名を創り、育てておくことは将来に向かって価値が残る可能性もあります。

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