2020年07月29日カテゴリ:Webサイトリニューアル

大規模な組織変更に襲われたWeb担当者が読む記事(2/3)

なんで組織構造が反映されがちなのか

それでも、組織構造に紐付いてWebサイトを構成している例はよく見かけるところです。その根本的な原因は承認の獲得過程によるところが大きいのではないでしょうか。

  • 第一営業部が存在するのだから、第一営業部のページが存在しないといかんだろ
  • 第二営業部のページもないとだめだよな
  • だから営業部まとまりが必要で

とかやってるから、大規模な組織変更でめまいを覚えるのです。

こういった組織と1対1対応する構造を作る上での唯一の利点は、「同意が取りやすい」ということだけです。そりゃ第一営業部の部長さんが第二営業部のコンテンツについてGO/NOGO出しづらいですわな。自分のところについてなら、管轄権の関係で自由にGO出せるわけで、干渉を抑えることができるのはそのとおりです。だから組織ごとに分割してGOだしてもらう作戦は、「手軽にGOをもらう」という意味では大正解です。

しかし外部に公開するWebサイトの運営としては、それだけでは正解とは言えないのです。

なんで今目の前が漆黒になってるのかというと、「ユーザーのことを考えず手を抜いたから」なのです。

そもそもユーザーは組織に興味がない

ユーザーと組織の接点を考えてみましょう。それはサービスだったり商品だったり製品だったり作品だったりになるかと思います。組織を認識していることはあっても、その接点の影に隠れてる存在でしかありません。その上組織内の部署あるいは部署名なんて、気にするはずもありません。

組織の中にいると、部署は水や空気のようにあって当たり前の存在ですが、組織の外に通用しません。組織構造をもとにWebサイトを構成するということは、個人名ではなく自分からの関係性(とうちゃん、かあちゃん、にいちゃん、ねえちゃん…)で記述した名簿みたいなもので、Webサイトを訪れるユーザーにとってはナビゲーションとして有効に機能しないのです。

したがって、実は目の前が暗くなっているというのは単なる誤解で、目に鱗が飛び込んでるだけの話です。本当にユーザーのことを考えれば、接点を基準としてWebサイトを構成すべきであり、そういったWebサイトであれば組織構造がいくら変わっても、変更箇所は最小限ですむものです。

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