2016年05月30日カテゴリ:Webサイトリニューアル

Webサイトをリニューアル「しなければならない」隠れた理由とは?

Webサイトをリニューアル「しなければならない」隠れた理由とは?

コーポレートサイトのリニューアルを検討する背景として、

  • デザインが古くなった
  • 営業やマーケティングできていない
  • CMSやシステムが使いにくい
  • 周年事業として

と、さまざまです。
そして、実際にヒアリングや企画を進めていくと、背景に「隠れていた」課題が見えてくる事があります。

この隠れた課題を紐解いてみると、リニューアル「しなければならない」本当の理由がみえてくることがあるのです。

機能しない「ホームページ委員会」

では、それはどのような課題でしょうか。

代表的なものとして、「ホームページ委員会」といったWebサイトを運営する組織に起因する課題があります。

おおきく分けると以下2タイプです。

A:集まること自体が目的化してしまう

  • 議題は事前に共有されない
  • 声の大きい人の意見が通る
  • 問題は毎回宿題として棚上げされる…

一見積極的なアジテータータイプがこの会ではリーダーシップをとりますが、問題を指摘するばかりで具体的な解決へ向けた方策や提言がなされるわけではありません。

マンションの管理組合や町内会などでもみかける光景ですが、メンバー同士の関係は案外良好で飲み会だけはやたら多い(笑)というのもこのパターンの特徴です。

B:「It’s Not My Business」型

その一方で「It’s Not My Business」とばかりに誰もがWebサイトの運営に関わろうとしない、消極的な委員会運営が課題となるケースもあります。

  • 担当者自身の本来の業務タスクの追われて余裕がない
  • 委員会参加の目的が明確化されていない
  • 自部門でサイト運営やWeb施策を行っている…

大きな組織、歴史のある組織であればあるほど縦割り体質の風土が根付いていることも多く、他部門の業務に関わらないように立ち回ろうとしてしまいます。

どちらのタイプも効果的な運営や有効な施策が実施できないまま時間を積み重ねてしまい、結果として「リニューアルせざるを得ない」状況が生まれてしまうのです。

Webメディアの進化と対応の遅れ

もうひとつの代表例として「Webメディアの進化への対応の遅れ」があります。

ディスプレイを通じて表示されるWebは、同じように2次元での表現媒体である印刷物の表現を倣う形で発展してきました。
プロモーションサイトであれば販促用チラシやポスター、企業サイトなら会社案内パンフレットといったようにコンテンツの大半は印刷物の流用であることも象徴的です。

クリエイティブの方向性もインプレッションを目的としたインパクトのあるビジュアルやアニメーションを多用した演出が注目され、わかりやすさは二の次という傾向がありました。

ところがユーザーのWeb上の行動が明らかになるにつれ、印刷媒体とは大きく異なるメディアとしての特性が浮き彫りになってきました。

それがもはやスタンダードといってもよい「ユーザー中心」「コンテンツ中心」といった特性です。
「プッシュではなく、プル型」や「インタラクティブ性」、あるいは「Web2.0」など、さまざまな切り口で語られてきました。

詳細は割愛しますが、こうしたWebメディアの新しいスタンダードに対して乗り遅れた結果、いつの間にか少々デザインが前時代的で使い勝手の悪い「リニューアルすべき」サイトになっているのです。

現状を打破するきっかけとしての「リニューアル」

いずれのタイプもRFPやオリエンの段階から課題設定されていることはありません。

例えば組織のことは表向き言い難いといった事情もあるかと思います。
(担当者あるいは関係者の一部の方は薄々気づいていることも多いのですが…)

また、Webメディアの特性についてはわかってはいるものの、打開策がわからないせいか「インパクトのあるデザインに」といった要望(それは手段ですよね)が目的化されていることも実はよくあることです。

このような「隠れた課題」に気づくことなくリニューアルを進めてしまうと、運営組織にそぐわないサイトやメディアの特性を無視した使い勝手の悪いサイトを再び構築してしまうことになってしまいますので、リニューアルを検討するに至った背景を丁寧に紐解く作業が必要となる訳です。

ところで裏返して考えてみると、リニューアルプロジェクトはこうした隠れた課題を見つけ解決するきっかけにもなる可能性を秘めているとも言えます。

そして長いこと解決出来ない課題や、これまで見つけることの出来なかった根本的原因にアプローチする手段として、Webサイトのリニューアルプロジェクトを活用するというのもひとつのアイデアかもしれません。

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