「製品の情報」とは?キチンと設計するために定義してみた(前編)(3/3)
情報発信と誘導のチャネル
検索エンジンは、BtoBの世界でも特に有効な流入経路であることに間違いはありません。ただし、エンティティ情報だけだと「キーワード」がマッチしない限りリーチできないという欠点もあります。
そこで、そのエンティティ情報の周辺にあるメタ情報を軸に構成されたソリューション・コンテンツやアプリケーション・コンテンツがあると、ユーザーは身近な情報や既知のキーワードでもアクセス可能になります。
さらにそこから学習や発見によって適切なキーワードを見つけたり、探しているエンティティ情報にアクセスできるようになります。
また、検索エンジン以外にも有効な経路があります。例えば、工業製品であれば以下のようなものがあります。
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モノタロウ
いますぐ調達したい、あるいはザッピングしている状態のユーザーがたっぷり集っています。どちらかというと、具体的な検討段階に入っているユーザー向けの媒体です。
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イプロス
こちらはもう少し大きめの課題を解決するための何かを探している時にたどり着きやすいサイトです。導入検討のための情報収集段階のユーザーを集めてリードを創出しています。
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専門メディア
今でも細々と業界紙(紙の専門誌)が続いているとは思いますが、インターネットにも「〇〇オンライン」(といった名称が多い)などの専門メディアがあり、業界関係のユーザーを集めていると思われます。
以上のようなメディアサイトでは、自社サイトよりも桁違いのユーザーが行き交っており、しかもメーカーが保有している製品の情報(が無いとサイトの価値が上がらないので)を欲しがっています。
これら外部サイトに製品の情報を掲載することは非常に価値が高いので、たとえ有料でもご予算の許す範囲で投資の優先度を上げたほうがよいでしょう。
「公式」である責任
最後に、メーカーのWebサイトにとって、忘れてはいけない「製品情報の土台」があります。それは「公式」であることです。
当ブログでは以前にも
- 「公式Webサイト」であることを証明する方法について
https://getting-better.jp/howto-prove-the-official-180530/
とか
- 何を載せるべき?「会社情報」に必要なもの全解説 2018年秋!
https://getting-better.jp/must-have-for-company-profile-180927/
といったテーマで投稿していますが、まず第一にそのWebサイトが公式であり、ユーザーが想定している会社と相違なく、安心して利用できることが必要です。
それらを満たした上で、製品情報が「正確」かつ「最新」であることを担保することこそが、「公式」であることの責任であると言えます。
これを実現するには、意外にも運用が一番大事なのです。
リニューアルを進めようとするときには、ぜひその視点をお忘れなく。
後編では、「では、具体的にWebサイトに製品情報をどうやって載せていったらいいの?」という素朴な疑問にお応えします。