期末予算が余ったら…来期につながるWeb施策の予算別アイデア
3月決算の企業であれば、予算の着地もそろそろ見えてくる頃。
残っている予算をどう使うか?が担当者にとっては課題となってきます。
どうせなら来期に向けて、有効な施策に投じたいもの。
そこで今回は来期にもつながるようなWebの施策について、金額別にまとめてみました。
50万円以下ならセキュリティ対策や調査がおすすめ
比較的少ない予算であればWAF(Web Application Firewall)の導入やEV-SSL証明書の取得といった施策がおすすめです。
クラウド型のWAFであれば3万円程度から導入可能で、手軽に導入できるのが魅力です。
EV-SSL証明書も数年前までは金融機関やECなどに一部のサイトに限られていましたが、近年ではコーポレートサイトでも取得する企業が増えています。
費用は20〜30万円ほどかかりますが、インターネットにおける企業登記の手続きと考えればそれほど高いものではありません。
あるいは調査費用に充てるというのも一案です。
リニューアルなどの予定があればもちろんのこと、運用における問題点・改善点の洗い出しといった目的でも利用価値があります。
自社サイトのヒューリスティック評価やアクセスログ解析など、被験者が不要であれば50万円以内で実施できる調査も数多くあります。
施策の幅も広がる50万円〜100万円
予算も50万円を越えると施策の幅が広がってきます。
調査でも、ユーザーテストやインタビューなど被験者を使った調査やレポーティングを含んだアンケートが実施できるようになります。
既存のコンテンツを拡充する、というのも視野に入ってきます。
例えば、事例といったコンテンツであれば取材・撮影・ライティングを含めてこのレンジでに収めることができるかと思います。
取材記事であれば読み応えもあって、ユーザーにとっても自社のビジネスにとっても有益なコンテンツですので、数が増えても無駄になりません。
事例コンテンツ制作についてはノウハウ資料をご用意しておりますので、こちらもご活用ください!
100万円以上ある場合は、納期との兼ね合いも考えて
予算も100万円以上となると、納期との兼ね合いも問題となってきます。
ランディングページの制作でも、企画からゼロベースで検討を始めるとなると2ヶ月で収めるには相当急がないと間に合いません。
納期優先で進めてしまうと場当たり的な施策に陥りがちで、差し迫った課題がない限りおすすめはできません。
来期に向けてという意味では、運用や予定されているプロジェクトなど来期の計画策定に費用を投じるのがよいのではないでしょうか。
例えば…
- 制作会社にコンサルティング的な立場で計画策定に加わってもらう
- 調査とあわせて来期に向けた施策や改善の提案をしてもらう
- RFP(提案依頼書)作成やコンペ開催のサポートを受ける
- 運用ガイドラインを作成・更新を依頼する
オウンドメディアの運営であれば、年間カレンダー(コンテンツカレンダー)の編成やコンテンツのネタだしを手伝ってもらうといったアイデアもあります。
長期的な視野で有効な施策を
その他、来期に向けて有効と思われる施策のアイデアをあげておきます。
- 既知の問題の改善・解消(リンクエラーなど)
- 計測タグ・広告タグの挿入
- 常時SSL化
- サーバやCMSなどのアップデート対応
サイトの規模やファイル数によってかかる費用も異なりますので、まずは見積もってもらうのがよいかと思います。
いずれにしても、予算を消化することが目的化してしまうと効果も期待できません。
会社が存続する限り、Webサイトの運営も続きます。
長期的な視野で検討することが有効に予算を消化する秘訣だと思います。
※個々の施策については下記記事もご参照ください。
- クラウド型WAFとセキュリティ対策ついて、ざっくりと整理してみました。
- 今さら聞けない?SSL証明書にまつわるエトセトラ
- 逆引き!Webサイトの調査・診断・解析サービスを「知りたいこと」別で解説してみた
- 事例コンテンツはBtoBサイトの「キラーコンテンツ」
- RFPの作成は難しい、だからRFIから始めよう!
- BtoB企業のコンテンツマーケティング最大の敵?コンテンツの「ネタ切れ」防止のヒント