2015年01月05日カテゴリ:Webマーケティング

BtoB企業のWebサイトにおいて「会社概要」のページを侮るべからず

BtoB企業のWebサイトにおいて「会社概要」のページを侮るべからず
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コーポレートサイトの場合、About usとかCompanyとかOverviewというラベルになっていることもありますが、ふつうは会社の基本情報を一覧化した会社概要のページがあります。
BtoB企業の場合は特に、アクセス解析でみるとその会社概要のアクセスがページランキングの上位にくることがあります。

所在地や事業規模、事業内容、株主や代表者名などの情報をユーザーが確認するために必要なページですが、BtoBのWebコミュニケーション設計の視点で考えるとこれはなかなか面白いことです。

たとえば展示会で獲得した名刺に、メールで営業アプローチを行った場合のシナリオを考えてみます。

営業メールでアプローチを受けたAさんは、展示会でみた製品αに興味を持っていたので営業メールに記載されていたURLからWebサイトを訪れ、製品情報を確認。
製品のスペックが、Aさんが探している課題解決に近いことを確認し、より詳細の仕様確認と導入価格の検討のために営業メールに返信。
営業訪問を受けることになったので、その製品と会社のことを上司に報告したところ、どのような会社か調べるように指示を受け、同社のWebサイトの会社概要ページにアクセス。
基本情報を確認し、上司にその会社概要のページのURLをメールで知らせる。

この流れでは、キーマンに近い上司は会社概要のページからサイトの閲覧を始めることになります。

あるいは、取引先候補の会社の基本的な情報にアクセスしたい場合、Googleに正しくインデックスされていれば検索結果に表示される「会社概要」のリンクから直接ランディングしてくるユーザーもいます。

しかしながら、多くの会社概要のページは殺風景な表組みで基本情報が羅列されているだけです。

ときどき「会社情報」というカテゴリを設けて、沿革や事業所紹介・経営理念や代表者メッセージをまとめてあるケースもありますが、基本情報を知りたいユーザーは寄り道せずに「会社概要」の4文字を探して殺風景な表にたどり着いてしまいます。

ユーザーの目的を邪魔するわけにはいかないのですが、そこにPVがある以上工夫する価値はあります。

ユーザーは一義的には基本情報を確認したいわけですが、当然情報を確認した後に関心が湧けば他のページへ誘導することもできるはずです。

たとえば、

  • 表組みの上部に(ファーストビューで表が見切れない程度のスペースで)アイデンティティやユニークセールスポイントをコピーライティングで訴求
  • 事業内容のテキストから、サービスや製品の紹介コンテンツへ誘導
  • 設立日のテキストのすぐそばに、沿革紹介コンテンツへの導線を設置
  • 連絡先として、代表番号以外に営業・採用に関する電話番号と、そのほかのお問い合わせを受け付けるコンタクトフォームへのリンクを設置

など、ユーザーの導線としても自然な流れを作り出せる可能性があります。

上記のシナリオのケースでこのような工夫が施されていれば、上司は営業訪問を受ける前にその会社についてより深い認知を持つことになります。
これはなかなか侮れないページですよね。

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