2019年04月25日カテゴリ:Webサイト運用

こんなHTMLファイル名は嫌だ!知らないと恥ずかしい「名付け」の問題(前編)(2/2)

こんなHTMLファイル名は嫌だ!知らないと恥ずかしい「名付け」の問題(前編)

巷で見かける残念なHTMLファイル名

  • 日本語のファイル名

    さすがに見かけることが少なくなってきましたが、ファイルの確認・修正・再確認などを繰り返している間に「****_mmdd_最終.html」みたいに突如として漢字が紛れ込んでこないとも限りません。

    システムによってはエラーを起こさずにきちんと動作できますが、URLとしてはエンコードされて記号だらけの文字列になってしまいます。

    原稿をやりとりする段階ではファイル名に痕跡を残していくのも(当事者間では)有効な手段ですが、Webに公開するファイルは名前をきちんと整えてから公開しましょう。

    • 意味がわからないファイル名

      複数のページが階層構造を持っている場合、インデックスページ(カテゴリーとか、なにかの目次やTOPページなど)は、index.htmlというファイル名だけでも役目も意味もわかります。

      しかし、対象のページが下層の詳細ページである場合、その内容を反映したファイル名にしてあげるべきです。

      会社情報の配下に、「代表からのメッセージ」というページがあったとして、「company_02.html」よりは「top_message.html」のほうが、ユーザーにも内部の管理においてもわかりやすく、うっかり何かに書き換えてしまうような(内部事情を考えるとすごく恐ろしい)問題の発生を軽減できるでしょう。

    • 自動命名のワナ

      最近のクラウド化されたファイルシステムは「ファイル名」とは別にIDを持っていて、名前の重複を許容するシステムも出てきていますが、多くのシステムでは名前の重複を許さないために、自動的に別名をつけるような仕組みが働きます。

      CMSの場合も、自動的に「article***」(***は数値)のようにファイル名のデフォルト値をセットしてくれたりします。たまたまシステムの設計上の役割とページの内容がマッチしていればそれでもいいのですが、既存のページをテンプレートがわりにコピーして下敷きにして利用するような場合にワナが潜んでいます。

      コピーした瞬間にファイル名のデフォルト値にコピーであることがわかるような文字列を追加することが多いようです。「_copy_cpoy2_copy3」みたいなのには要注意です。「〜〜のコピー」なんて、日本語ファイル名とのコンボ技で、非常に厄介です。

    恥ずかしい以上にやっかいな問題

    ファイル名が不適切なまま公開してしまったとしても、リネームしてリダイレクトすればアクセスの経路は保たれます。

    しかし、本質的な問題はリダイレクトだけでは解決しません。ファイル名を改めても過去は書き換えられれないのです。

    仮にリダイレクトで途中からHTMLファイル名を変更すると、当然URLは変わるので、それまでのアクセスログとは分断されてしまいます。

    Webは未来に対してはかなり便利だけど、実は過去に対しては意外と不便なのです。(だからこそデータに価値があり、「データは21世紀の石油」とまで言われる所以がそこにあるとも言えます。)

    というわけで、「名付け」は慎重かつ大胆に扱う必要がある重要なタスクなのです。
    後編では具体的なネーミング方法をご紹介します。

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