2019年09月25日カテゴリ:Webサイトリニューアル

予算の話。Webサイトリニューアルの「適切な予算」はなぜ難しいのか?(1/4)

概算の予算に自信を持ちすぎるのは危険です

RFPやオリエンシート を書く段階で、あるいは社内で予算を確保するための企画書を書いている段階で「適切な規模の予算」を想定するのは非常に難しいものです。

「問題点(目につくものは)は把握しているし、目的もみんなで話し合って一応は合意できてるので、あとは制作会社に概算見積もりをお願いすれば、大体の予算感は掴めるはず」
と考えるのは無理のないことだと思います。しかし「本当のところ」それでは、適切な予算はおろか、プロジェクト自体が失敗の道を突き進むことになりかねません。

ダニング=クルーガー効果

耳馴れない言葉かもしれませんが、「ダニング=クルーガー効果」という心理学的現象があります。

経験が少なかったり能力が不十分であるほど実力以上に自己評価が高く、ある程度経験を積むと逆に自己評価が低くなり、十分な経験を積むと実力と自己評価が一致してくるという認知バイアスのことで、「経験と自信」の関係を表した図が有名です。

組織としての経験が少ないWebサイトリニューアルのプロジェクトで、この効果が発揮されてしまうと、「リニューアルの予算」に対して悪影響を与えてしまうことがあります。

  • 前回のリニューアルは◯◯万円だったから、2割増しぐらい?
  • 会社案内のパンフレットに◯◯かけたから、その3倍ぐらいかな?
  • 3社の制作会社の「概算見積もり」の平均値がこのぐらいだから

実際にはこういう内輪の論理と「未経験からくる自信」で、全く不適切な根拠で枠を決めてしまい、それを社内外に「約束」してしまうことでプロジェクトが破綻する入り口に立たされてしまうのです。

しかし、十分な経験があるはずの制作会社にお願いした「概算見積もり」ですらほとんど役に立たないのは、一体なぜでしょうか?

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