OODAループでWeb担当者の業務改善のすすめ(キャンプ篇)(2/5)
Plan:こんな計画を立ててみた
まず編集部のメンバーを紹介します。
- 編集長:ビジネスオタク。料理上手。話が長い。
- ゴールキーパー:最後の砦的エンジニア。
- オフェンス:体が大きい。小さな車には乗れない。
- 分析官:ボソボソと、しかし歯に絹着せずに喋る。
- ポイントガード:バスケやってたらしい。今回は風邪で休み。
もはや何の競技でも勝てなそうなメンバーですが、全員オーバー40のおじさんです。
こんなメンバーなので、今回は無難に「日帰りオートキャンプ」にします。
すでに計画の段階で話し合いはまとまりを欠き、会議の時間の大半を「ラーメン」と「猫」の話題に持っていかれてしまいます。このような話し合いの時には事前に
どうにか時間切れでまとめた内容は下記の通りです。
目的は一つに絞れなかった。
デイキャンプとはいえ、ワイルドライフを味わうためには多摩川水系あたりでお茶を濁してはダメだということで、結構な奥地に。
なんだ?この苦行。
少ない時間の中で検討したにしては何とか具体的な計画になった。(と自負していた)
Do:実行段階で多発するOODAループの出番
計画自体は策定するために使ったエネルギーに比例して満足感を与えてくれる。しかし…
「その満足感と有効性に強い相関性が現れることは稀だ」
道路もすっかり熱を帯びた山手通りに、渋滞のテールランプがつながる様子を目を細めながらゴールキーパーのエンジニアが呟きます。
そう、我々は出発して早々、山手トンネルの入り口を見逃し、中目黒の渋滞にはまっているのである。
迅速な状況判断と実行が求められる「運転」
「だいたい、このナビの言うことわからないですよね」入り口を見逃した張本人(オフェンス)がナビのせいにします。
確かにそんなに直前になって「右方向です」みたいな言いかたって、無いよね、と思います。
しかし過ぎてしまったことは仕方がないので、まずは状況を的確に把握(Observe)します。分析官がGoogle先生にお尋ねして迂回路を探す。
「そもそも、こっちじゃないですね。目黒線から首都高に入って内回りで池袋線から外環に出て関越に回るルートを推奨してます」
なんと。
いや、我々はいま、山手通りにいるのだ。
どこかでUターンして、目黒線の入り口に戻るべきか、別のルートを模索するか、このまま次の入り口までトロトロ進むべきか…
「いや、Googleはこんな間抜けな状況に適応したルート案内までは用意できないですよ」と分析官。
ということで、ここでは有効な展開策(Orient)を導き出すのに有効な情報が無いので、決定(Decide)を編集長に委ねます。
「これは、東大裏の交差点から小道を行って環八まで抜けていこう。笹目までアンダーパスが増えたからそっちの方が早いよ」
と、もっともらしい理由をつけて決定するので、それが正解だったかどうかはともかく、おじさん4人とキャンプ道具を積んだ車は、住宅街の中へ入っていくのでした。