「製品の情報」とは?キチンと設計するために定義してみた(前編)(1/3)
その情報の成分は?
以前、コンテンツを分類整理して置き場所を決めるための分類法(=「タクソノミーの設計」)については、「ケチャップ問題」として解説しましたが、分類する対象(コンテンツの内容物)そのものには、一体どんな成分(トマトとか食塩という話だけでなく)が含まれているのでしょう?
今回は、「製品の情報」を取り扱うメーカーのWebサイトを例に、「成分」をどのように構成すればよいのか?あるいはどんな「情報」が関係しているのか?について具体的に見ていきたいと思います。
「製品の情報」とは?
一般消費者向けの商品は、陳列棚に並べることができ、手に取ることもできるのでその製品に関わる情報を具体的にイメージしやすいと思います。「ケチャップ」の例で言えば、メーカーや内容物、製造年月日や賞味期限、価格などが「ケチャップという製品の情報」としてイメージできるでしょう。
しかし、「ケチャップ」には実際もっと様々な情報が含まれ、関連する情報も多岐にわたります。例えば、容量と容器のバリエーションとか、アレルゲンの成分とか、あるいは荷姿(6本組であったり6ダースが1パレットに乗る、であったり)とか。それぞれ、ユーザの立場の違いや、おかれた状況によって必要な情報は様々です。
ところで、製品の情報には「製品そのもの」に関する情報と、その「付帯情報」があります。
ここでは前者を「エンティティ(実体)情報」、後者を「メタ情報」と呼ぶこととします。
メーカーが用意しているカタログには紙面の制約があるため、ある程度の深さの情報でエンティティ情報もメタ情報もバランスよく整えられた形にまとまっていますが、その状態をWebに展開したところでユーザーの情報ニーズとマッチしないことがほとんどです。
Webサイトの情報設計においては、これらをどのように整理し、定義づけていけばよいのでしょう?