2016年01月26日カテゴリ:Webサイト運用

【年度末】余剰予算の有益な活用方法〜来期に向けた大切な資産として〜

【年度末】余剰予算の有益な活用方法〜来期に向けた大切な資産として〜

わたしたちの会社では、新年を迎えるとそれぞれのプロジェクトも佳境にはいり、期末のローンチに向けてデザイナーをはじめとしたスタッフの稼働も高まってきます。
その一方、今期の予算に少しばかり余剰があって、その予算を消化する目的で何かできることはないか、ご相談をいただくこともあります。

期末まで2〜3ヶ月という限られた時間の中で効率的かつ有益な施策について、今回は探ってみます。

その1:コンテンツを拡充する

まずはWebサイトのデザインとしても既存のフォーマットがあり、かつアーカイブしておくことができる内容のコンテンツ拡充を検討しましょう。

オススメは「事例紹介」や「実績紹介」といったコンテンツです。

事例紹介コンテンツの有用性については別の記事でも取り上げますが、特にBtoBビジネスでは購買や導入を検討している潜在顧客にとっては意思決定に影響を与えるキラーコンテンツとなります。

また、時期的にエンジニアやデザイナーといったスタッフの稼働が高く、リソース確保が難しいという事情も絡むのですが、既存フォーマットに従っての作成であればコンテンツの「核」となる得意先への取材やインタビューなどへ予算を振り分けることができます。

コンテンツの時代と言われて久しい昨今、キーワード広告+ランディングページといった施策より長い目で見れば効果的ですし、アーカイブしておくことでサイト全体の価値向上にもつながるでしょう。

その2:機能改善・セキュリティ対策

今期を振り返り、予算やスケジュールなどの都合で手付かずになっていた施策がないか振り返ってみるのもよいかもしれません。

その時は優先度が低かった施策も時間を経てプライオリティが変わっている、ということもあるからです。

よくある例としては問い合わせフォームやサイト内検索といったWebアプリケーションのユーザビリティやUIの改善、最近のトレンドであればサイトの常時SSL(検索結果に影響があります)化も比較的効果が高い施策として挙げられるでしょう。

ちなみに昨年はGoogleによるモバイルフレンドリー化が4月に迫っていたこともあり、その駆け込み需要がありました。
(今年は残念ながら?そこまで大きな業界的トピックスはありませんが…)

セキュリティ対策であればWAF(Webアプリケーションファイアウォール)もオススメです。

ホスト数やトラフィックなど環境によって価格帯は異なりますが、クラウド(SaaS)型ですので導入コストも比較的安価かつ短期間で済みます。

加えて従来のハードウェアによるファイアウォールでは防ぐことができなかった、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングといったWebアプリケーションに特化した攻撃を防御することができます。

すでに物理ファイアウォールを導入しているといったサイトでも効果があります。

オススメは「来期に向けた取り組み」

ここまで具体的な施策について検討してきましたが、実は一番オススメしたいのは「来期に向けた施策を検討する」ことです。

サイト運営の方向性や目的が定まった上での施策であればよいのですが、例えばコンテンツ拡充で事例紹介を追加する場合でも1回限りの施策ではWebサイト全体の価値は向上しません。

ですので、もしWebサイトの更新や運用についてまだ方針や計画が定まっていないようでしたら、ぜひそのための時間と費用に充ててください。

「費用」と聞くとピンと来ないかもしれませんが、この計画の企画立案に日頃付き合いのあるWeb制作のパートナー企業にコンサルティング的な立場としてスポットで加わってもらうのです。

運用計画くらいは自社内で、という考えも理解はできますが、特にBtoB企業の多くはWeb専門の部署があるわけでなく、他の媒体や業務を兼務しているケースが大半です。
そこにWebの専門家が加わることで、効果的かつ実現性の高い計画に仕上がるはずです。

そしてパートナー会社の担当者も残念ながら人の子なので(笑)、自分が関わった計画に関してはモチベーションが上がりますし、何よりそのための費用が出ていることで企画のアイデアやドキュメント作成の本気度が変わってきます。

機能改善やセキュリティ対策に備えた調査フェーズとして、ユーザーアンケートやテストなどを実施するにも適切なタイミングです。
この段階で改善ポイントが明確化できていれば、優先度に応じて来季予算を割り振ることができます。

この時期、予算が余っているというのも実に贅沢な悩みですが、その予算をいかに有効に使うかが次フェーズのWebサイトの運命を左右する、といっても過言ではありません。

せっかくですので、来期の成果につながるよう有益に使いたいものですね。

Getting Betterとは

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日々のサイト運営のご参考になれば幸いです。

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