適切な予算を把握するための2つの手順とその効果
手順1:まず「調査・計画・実施段階」をそれぞれ独立させる
ポイントは「分ける」ことです。
Webサイトをリニューアルするプロジェクトの初期段階ということは、本来取り組むべき全体像の5%も判明していないのが普通です。
現状のサイトの総ページ数、アクセスの多いページ、全くアクセスされてないページ、ユーザーが感じる不便さ、内容の不備、業務のニーズをみたしきれてない部分、競合と比較して見劣りする部分、など把握するべき内容は多岐に渡ります。
そのため、いきなりコンペを準備したり要件定義に入ったりせず、「現状の調査分析」「プロジェクトの計画」あるいは、「リニューアルの企画」という初期段階を独立させてみましょう。
この段階だけ切り出してプロに見積もりを依頼すれば、実施する内容と費用の整合性が高い見積もりをもらうことができ、予算を適切に確保することが容易にできるはずです。
そこを「自前でなんとかしろ」言われたら、「自分たちの経験では自信を持つには危険だと思うのです」と、ダニング=クルーガー効果のことを説明して理解を得ましょう。
手順2:次に「対象を小分けにして評価」する
ひょっとすると「リニューアルありき」で社内の話が進んでいて「何を?」の詳細が抜け落ちてはいませんか?
きちんと調べて、具体的に検討するとリニューアルの対象がそれぞれ個別に見えてきます。
- TOPページやデザインが与える印象の問題
- サイトの構成の問題
- 導線やナビゲーションの問題
- コンテンツ(文章や写真)の量と質の問題
- 採用応募者向けのコミュニケーション不足の問題
- 潜在顧客がサイトに訪れる経路がない問題
など、それぞれ別の課題であって相互に関係する部分もありますが、小分けにすることで対処方法・解決方法が具体的に評価・検討できるようになります。
このように分けていくことで「見当がつかない」という状態を脱出できるようになります。
効果:全体像が8割方把握できる
まず一番大きな成果は「全体像が8割方把握できる」という結果だと思います。
その内容が具体的にはどんなものなのか?ということがつかめている状態と、全体像も見えないまま対象範囲をざっくり認識した気になっているだけの状態とでは、プロジェクトの成功確率は月とスッポンです。
会社としてのブランディングの課題や、営業的にリードを獲得したいという問題、新卒採用の母数形成を強化したい、といった個別の課題に分かれていれば実施すべき対策や実施に必要な予算についてもそれぞれの目的に沿った、具体的なものになります。
場合によっては、そもそも「リニューアルすべき」ではなく、個別の課題に取り組むことになっているかも知れません。