今さら聞けない?ドメインにまつわるエトセトラ(後編)(2/2)
ドメインにも必要なリスクマネジメント
最後にドメインにまつわる問題として、リスクマネジメントに関するものを挙げておきます。
ドメインは原則先着順で登録できるため、関係のない第三者が会社名や商標権のあるドメイン名を先取りして転売や不当な価格を請求するといったトラブルが起こることがあります。
また、ドメインは「所有」ではなく、利用する権利を「借りている」状態であり期限があるものです。
ドメインの更新を怠るとサイトが閲覧できないばかりか、知らぬ間に第三者にドメイン利用の権利が渡ってしまうため注意が必要です。
紛争方針や復旧猶予期間の設定などトラブルに対処する枠組みも整ってきたので事象としては減少していますが、ドメインも商標などと同じように慎重かつ厳重に管理されるべきです。
これ以外にも管理体系や価格(過去には約24億円で取引されたドメインも!)、あるいはDNSといったシステムに関するものまでドメインに関するネタは尽きないのですが、ドメインに関する知識や理解が深まればその利用価値からメンテナンスの仕方まで、視点が変わってくるのではないかと思います。
ドメインについてさらに詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。
- JPNIC(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター:https://www.nic.ad.jp/)
- 日本レジストリサービス社(https://jprs.jp/)