「数字しか見ない」上司にも効く!Webサイトリニューアル企画のアイデア(2/3)
「営業活動支援」の具体的な活用方法
BtoB企業の商取引における情報収集の手段としてWebサイトが最初に接触するメディアとして利用されるという側面から、営業サポート的な役割としてWebサイトを位置づけるというのもよくある企画です。
ところがこうした「営業サポート」的な施策、なかなか数値化しにくいのが難点です。
ユーザーにとって利便性が上がるのは間違いないのですが、劇的に営業成績が上がるわけでもなければ業務効率が改善されるわけでもありません。
見た目の数字としての変化は、多少アクセスログ解析の値が改善される(直帰率・離脱率・PV / セッション)くらいでしょうか。
しかし現実には、サイトのナビゲーションを改善させたりユーザビリティを向上させることで
- 商談の席で自分のノートPCで自社のWebサイトを見せる
- メールでお客様にWebコンテンツを案内する
など、お客さまだけでなく自社の営業マンにとっても多くのメリットがあります。
また、修理依頼やカタログ請求など問い合わせへの動線の整理やより使いやすいインターフェースを提供することで問い合わせ対応や発送業務などの負荷軽減にもつながることがあります。
コンテンツの充実やナビゲーション・情報構造の見直しといった施策も、営業マンやサポート部門の業務に直結していれば数字しか見ないタイプの上司でも(営業部門出身であればなおのこと)改善ポイントのイメージもつきやすく、理解も得られやすいのではと思います。
「デザインリニューアル」は未来への投資
日頃Webサイトの運営する担当者にとって、デザインがダサくて古臭い、あるいは見にくい、使いにくいといった理由がリニューアルしたいと考える「本音」ではないでしょうか。
見た目やデザイン、あるいやユーザビリティといった改善施策は数値化しにくい企画の代表格です。
ここでは投資家や就職希望者など会社の「未来」を見ているステークホルダーに対する見えない損益を考えるとよいでしょう。
例えば投資家であれば古くてダサいサイトを見て「ITへの投資意識が薄い」あるいは「旧態依然とした組織」という印象を持つかもしれません。
就職希望者はさらに見た目に左右される傾向があり、同じ企業であればデザインがカッコいい方、洗練されたサイトの方がなんとなく「よさそうだ」という印象を持つものです。
将来的な損失に繋がる事態を避けるためにも時流やトレンドもある程度意識して取り入れています、という姿勢を示すことも(誇張する必要はないですが)企業活動としては重要です。