そもそもWAFってなんだっけ?オレオレ詐欺に学ぶWAFの役割(3/4)
悪の組織登場
さて、ここで悪者グループの毒牙がこのご老人を襲う局面を想像してください。邪悪な「オレオレ詐欺」の集団です。
どういう経路で入手したのか不明ですが、ターゲット名簿の中にこのご老人の電話番号が含まれていました。
まずは娘を名乗って連絡します。留守電に急を知らせる娘の伝言が入っています。
ご老人はちょっと焦りましたが、そう言えば自分に娘はいなかったことを思い出し、事なきを得ました。危ない危ない。
オレオレ詐欺グループは、娘に反応しないこと、留守電で応答すること、という情報を追加した名簿を他のグループに売りつけました。
今度は別グループが息子を騙って、留守電対応のセリフを吹き込みます。急にお金を用意しなきゃいけない上にいつも使ってるスマホを落として番号が変わったからこっちに連絡くれという内容です。
ご老人、吹き込まれたメッセージを間にうけて慌てて連絡します。しかし幸いなことにデジタルに弱いため、ついいつもの癖でケータイに登録された息子さんに電話をしてしまいました。
「んーなに?」
電話口では全く急いでなさそうな息子さんが普段の口調で応対します。留守電のことを確認した所、まるっきり嘘であることがわかりました。こうして危うく詐欺に引っかかる所でしたが、なんとか事なきを得ました。