コストダウンにつながるかも?!Webサーバ見直しのススメ
必要なのはわかっているければ、「難しそう」と他人任せにしているWebサーバ。
そんなWebサーバを見直すことで、大幅にコストダウンできたりサイトのパフォーマンスを向上させることができることをご存知ですか?
難しい仕組みやスペックの話はさておき、抑えておくべきWebサーバ選択のポイントと見直しによって得られる効果について解説します。
Webサーバ、他人まかせで本当に大丈夫?
一般的にはホスティング(いわゆるレンタルサーバー)、もしくはハウジング(サーバ・機器類を購入しデータセンターなどに設置)といった形態で運営されていることが多いですが、3年以上同じ契約を(もしくはサーバを使用し)続けている場合、見直しを検討する時期に来ていると言っていいでしょう。
PCやスマートフォンなどの機器と同様、サーバのスペックも飛躍的に向上していて、最新のサーバと比較すると、どうしても性能が見劣りしてしまいます。
ページ読み込みなどに時間がかかるとユーザーのストレスが溜まり、離脱の原因となるのはもちろん、お問い合わせや資料請求など入力フォームでの表示トラブルは大切なコンバージョンの機会損失となってしまいます。
ハウジングでサーバを保有している場合、老朽化した機器の買い替えコストはもちろん、購入手続きに時間がかかるのもデメリットです。
共有サーバはコストが魅力ですが、セキュリティ対策やアプリケーションのアップデートについて課題があります。
例えば共有している別のサイトで攻撃を受けた場合、同じような攻撃を受ける可能性が高まることに加え、万一セキュリティホールが見つかった場合でも独自でパッチをあてることもできず、業者の対応を待つほかありません。
同様にApacheやphpなどのサーバアプリケーションも共有されているため、サイト毎にアップデートすることができず、サーバ単位で一斉にバージョンアップしてしまいます。
ですので、バージョンアップによってある日突然プログラムが動作しなくなる、という笑えない事態も発生し得るのです。
「クラウドサーバ」という選択
2006年にAmazon社(あのECサイト大手のAmazonです)がサービスを開始して以来、飛ぶ鳥を落とす勢いでシェアを伸ばしているのが「クラウドサーバ」です。
それまではハウジングなどの専用サーバでしか実現し得なかった、インフラとして十分な堅牢さと冗長性を備えたサーバが従量課金制で使用できます。
加えて価格もリーズナブルですので、弊社でも最近はサーバをの提案の際はAmazon社のAmazon Web Services(AWS:エー・ダブリュー・エス)を推奨しています。
実は「Instagram」や「Dropbox」といった人気のWebサービスもAWSを使って運営されています。
AWSで標準的なWebサーバを構築した場合、インスタンス*1つにつき月額約¥12,000、バックアップやテスト用途にもう1つインスタンスを契約しても約¥24,000程度で済みます。
(サーバの保守や運用を外注している場合は、別途保守費用がかかります。)
*インスタンス…AWS内で実行される仮想マシン(サーバ)のこと。AWSの料金表はこちら。上記の金額は「m3.large」というスペックのインスタンスを使用した場合の概算です。
この「インスタンス」をすぐに起動できるのもAWSが優れているところのひとつです。
新規サイトを立ち上げる際や期間限定のプロモーション用サイトでもレンタルサーバ並みに手軽に利用できます。
コーポレートサイトなど恒久的に運営されるサイトに向けては一定期間契約することで大幅な割引が適用される「リザーブドインスタンス」を選択するのがよいでしょう。
見直しの結果、約7割のコストダウンに成功!
弊社でもWebサーバ見直しをお手伝いさせていただく機会がありますが、
中にはハウジング運用していた2台のWebサーバを2インスタンスのAWSへ乗り換えた結果、年間で約7割のコストカットに成功した事例もあります。コンテンツなどの移行費用も約2年で償却でき、サイトのパフォーマンスも上昇したとのことでいいことずくめだったようです。
もちろん、レンタルサーバのように月額数千円という訳にはいきませんが、
Webサイトをインフラと捉え、必要かつ十分なパフォーマンスを発揮できるサーバを手に入れることで、例えばSEOなどの対策より明確な効果を得ることができるケースも少なくありません。
この機会にぜひ、Webサーバの見直しをご検討されてはいかがでしょうか?
弊社では経験豊富なエンジニアが貴社のWebサイトを調査し、最適なサーバプランをご提案します。まずはお気軽にご相談ください。