2020年05月27日カテゴリ:Web知識一般

その「利用規約」、読まずに同意していませんか?(4/4)

それどこの来年?

期日の厳密な運用が必要な場合、示された日時がどのタイムゾーンにおけるものなのかを注意しておく必要があります。日本国内の企業が提供するEULAの場合はおそらく日本標準時を示しているとは思いますが、今後どこぞの間抜けな勢力が盛り返して日本にも夏時間が導入された場合、この仮定はぐらぐらと揺らぐことになります。

特にアメリカの企業などで「pacific」とか書かれていると注意が必要で、冬の間であればPST、夏の期間であればPDTを意味することになります。一方でpacificの意味でPSTと書いてある場合もあれば、夏の間であってもPSTに準拠するという意味でPSTと書いてあるものもあったりして、大変ややこしい話になります。その意味では各種宗教暦とかもあるので、その方面の場合は注意が必要かもしれません。筆者は経験したことないですが。

厳密な有効期限がある場合、一週間前には更新なり停止なりの手続きをしておくこと、夏時間・冬時間の切り替えタイミングに有効期限がひっかかることは避けることなどに注意しておきたいものです。

結論:読もう

結局のところ、EULAは契約行為なのですから、そのライセンスに従えるかどうかはきちんと検討した上で判断しなければなりません。そのためには、面倒であってもちゃんと読み込むことが必要です。最初はどれが重要なのかわからないかもしれませんが、何本か読んでいくうちに共通しているパターンがわかってくるんじゃないかと思います。そこまでくればしめたもので、違う部分にだけ気をつければ良くなりますから、ぐっと負担が減っていきます。

よく読むと会社で契約したソフトを自宅のマシンで使っても良い権利が含まれてるなど、予期せぬオマケが含まれていることもありますし、想像もできないような落とし穴が待ち構えていることもあります。「間違って同意したんです~」という涙ながらの訴えを「デラウェアの法廷」が受け入れてくれるかどうか、よく考えてからライセンスに同意しましょう。

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