その「利用規約」、読まずに同意していませんか?(2/4)
読む資格ないですやん
ユーザーたる資格として、EULAを受諾することを示す権限を持っていることを要求される場合があります。特に受諾者が通常のユーザーではなく法人であっても良いような場合に顕著です。以前であれば、EULAに同意したものはその会社を代表して同意したものとする、という形式が多かったのですが、最近は会社を代表できるユーザーでなければならない、とするパターンが多いように見えます。おそらく訴訟等の歴史的経緯によりベストプラクティスが改善されてきたのでしょう。
というわけで、このようなEULAの場合、そもそも読む資格がない場合がありえるので、注意が必要です。
読む意味ありますのん?
海外の企業が提供するEULAに多いのですが、各国語版が用意されていたとしても、正しい契約書は単一の言語でしか提供していない場合があります。例えば英語版を正式なものとし、英語版以外の言語で提供されたEULAは参考でしかない、というパターンです。
この場合、契約内容としては英語版を読み込まなければなりません。日本語版は微妙な表現の違いがあったりするので、過信することはちょっと危険です。
まあ、EULAは頻繁に更新される場合が多いため、他国語版が完璧に追従するのが難しい、という状況はわからなくもないですが。